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[試合後会見]2016.12.29

大阪は日本タイトル戦で打ち納め

切間と野中
 大阪市内のエディオンアリーナ大阪(大阪府立体育会館第2競技場)で29日、井岡弘樹ジムの初イベントが開催された。メインイベントでは日本スーパーウェルター級タイトルマッチがセットされ王者の野中悠樹(39=井岡弘樹)が6度目の防衛戦で4度目のタイトル挑戦となる切間庸裕(31=折尾)を迎えて行われた。両者は今年大阪最後のリングで火花を散らした。
野中の老獪なボクシングは健在
 試合は、序盤からサウスポーの王者野中がジャブを上下に散らし左オーバーハンドで先制すると、切間は接近して左右のフックを狙う緊張感のある出だし。アグレッシブに右ジャブを連打しペースを握った野中が途中採点でも支持を得る。後半に入るとベテラン野中のボクシングが冴え切間のやりたいボクシングを封じる。すると10ラウンド、セコンドからGOがかかった野中が左を決めると切間の膝が揺れラッシュを仕掛けた野中がレフェリーストップを呼び込んだ。2年ぶりのKO勝利で野中が6度目の防衛に成功。
6度目の防衛に成功
 試合後、野中は「もっと前半から中盤にかけてアグレッシブにいく予定だったんですけど、いけなかったですね。途中から自分のボクシングができるようになって9ラウンド、10ラウンドでは惰性にならず、セコンドからもGOをかけてもらっていたのでKOできてよかったです。少しは世界に向けてアピールできたんじゃないかと思います。本当に応援ありがとうございました」と大粒の汗を拭い満面の笑みをみせた。
中央:井岡弘樹会長
 初イベントを無事に終えた井岡弘樹会長は「最後は判定決着かと思ったけど、KOできて100点満点じゃないですか。まだまだ野中も桂トレーナーもウチとしても世界は狙っている。お呼びがかかればアメリカにでもいく気でいますからね。これからも頑張りますよ」とトリを務めた野中の夢を叶えると意気込んだ。
ペースが取れなかったと切間
 一方、4度目のタイトル戦も悔しいKO負けを喫した切間は「途中からチャンピオンのペースにはまってしまいました。もっと接近してやるプランだったんですけど、やらせてもらえませんでしたね。最後は右が当たり出したんですけどね。仕方ないです。チャンピオンは強かった」と語った。
採点表