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[公開練習]2016.12.21

村田諒太が久々に日本のリングに登場

万全の調整を見せた村田
 来春に世界挑戦を目指すWBA世界ミドル級4位、WBC5位、IBFとWBO5位、村田諒太(30=帝拳)は30日に東京・有明コロシアムで元WBC米国同級王者ブルーノ・サンドバル(25=メキシコ)と対戦することになっているが、その試合を9日後に控えた21日、都内のジムでトレーニングを報道陣に公開した。

 ※井上尚弥(大橋)対河野公平(ワタナベ)のWBO世界スーパーフライ級タイトルマッチ、八重樫東(大橋)対サマートレック・ゴーキャットジム(タイ)のIBF世界ライトフライ級タイトルマッチ、村田対サンドバルは30日(金)夜6時~8時54分までフジテレビ系で放送(延長対応あり)。
練習前の会見
 世界戦に向けた前哨戦という位置づけとなるプロ12戦目を前に、村田は「(1ヵ月前に決まった試合だが)順調に練習できている。力まずにパンチが生きる距離を大事にしたい」と話した。相手のサンドバルは11年4月のプロデビューから21戦すべてをメキシコ国内で行い、19勝(15KO)1敗1分という好戦績を残している。世界的な強豪との手合わせは皆無だが、12年にはWBC米国王座を獲得しており、侮れない相手といえる。そのサンドバルについて村田は「序盤は強いので、そこは気をつけたい。でも、前に出てプレッシャーをかけて相手がイヤになるまで打つのが僕のスタイルなので、最初から打ちにいって途中で終わらせたい」とKOにこだわりをみせた。
切れ味抜群の右ストレート
 その先のターゲット、WBO王者ビリー・ジョー・サンダース(英)は今月3日に判定防衛を果たしたばかりだが、まだ村田は試合を見ていないという。「サンダースの相手がサウスポーだったので参考にならないし、(先をみていて)足をすくわれないようにしたい」と、今回の試合に気持ちを集中させているようだ。
何度もロープ際に追い込んだ
 この日はミット打ちやサンドバッグ打ちのほかに2ラウンドのスパーリングを披露。パートナーは14年9月に対戦して10回判定勝ちを収めたときの相手、アドリアン・ルナ(メキシコ)だったが、村田は肩越しの右ストレートでルナをのけぞらせたり、ワンツーに加え左フックの返しを繰り出すなど好調を感じさせる出来だった。スパーを終えたルナは「私が戦ったときよりも村田は強く、速くなっている。コンビネーションの組み合わせも多いので、7ラウンドか8ラウンドぐらいで倒してしまうと思う」と、村田のKO勝ちを予想した。
12月30日が待ち遠しい