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[公開練習]2016.12.14

いざ討ち入り!忠臣蔵で怪物退治だ!

討ち入りじゃー!
 大晦日の京都・島津アリーナでIBF世界スーパーバンタム級王者ジョナタン・グスマン(27=ドミニカ共和国)に挑戦する同級5位の小國以載(28=角海老宝石)が、都内の所属ジムで練習を公開。兵庫県赤穂市出身の小國は、忠臣蔵討ち入りの日でもある14日に合わせた四十七士の出で立ちで登場し「怪物退治じゃー!決死の覚悟で首を獲りに行く。今までやられた奴の敵を討ってやる」と気勢を上げた。
この日のために用意した
 この日のレンタル衣装代に3~4万円をつぎ込んだという小國は、「四十七士の中では堀部安兵衛が好き。今日は地元で赤穂義士祭が行われているがその宣伝もできたら。好感度アップやね。次に赤穂に帰ったらお店とかでもタダにしてくれるんちゃうかな」と冗談めかし報道陣の笑いを誘った。
小堀トレーナーとマススパー
 グスマンは今年7月の決定戦で和氣慎吾(古口)を11回TKOで破り王座を獲得。戦績も1無効試合を除き全勝全KO記録を22に伸ばした怪物だ。この無敗王者に挑む小國は、仮想グスマンとしてキューバから招聘したヨアンドリス・サリナス(31)と先週までの約2週間、計60ラウンドのスパーリングを行い中南米選手との実戦感覚を身につけた。サリナスからは「日本人は戦い方がキレイすぎる。レフェリーがストップするまでは殴っていい。グスマンはこういったことにも長けているので気を抜くな」とアドバイスされたそうだ。
勝機は必ずくる!
 公開練習では、元WBA世界ライト級王者の小堀佑介トレーナーを相手に2ラウンドのスパーリングを披露。スピードを活かしながらジャブを突き、回り込んでは左ボディ、右ストレートに繋げ好調ぶりをアピールした。練習後、「疲れは溜まっているが。ウェイトも順調。残り2週間強でやるべきことをやって世界を獲りに行きたい」と意気込んだ小國は、「とにかく前の手(左)がポイント。前半は左を突きながら組み立て、相手の足が止まる後半が勝負」と試合をイメージ。京都の会場には地元も含め400~500人の応援団が揃うそうで、「きつい場面は必ず来る。その時に声援があるとないとでは違う」と心強い応援が力になると話した。13年間のボクサー人生を懸ける大勝負まであと17日。大晦日の世紀の番狂わせに期待したい。