[会見速報]2016.12.9
長谷川穂積(真正)引退
長谷川穂積(真正)
WBC世界スーパーバンタム級チャンピオンで、世界王座二桁防衛(10回)と三階級制覇を果たした長谷川穂積(真正)が9日、地元神戸で引退会見を開いた。
WBC世界スーパーバンタム級王者
神戸市内のポートピアホテルの会見場に1時ちょうどに登壇した長谷川は「私、長谷川穂積は9月16日の試合を最後に引退することに決めました。まだ、WBCスーパーバンタム級チャンピオンですが、2日後のWBC総会に出席してそこでベルトを返上してこようと思っています。引退理由ですが、まずはこれ以上自分自身に(強さの)証明していくことが無くなったというのがひとつ。もう一つは心と体を一致させて世界戦をして、世界チャンピオンになる目標で戦ってきて、それを達成することによって戦う理由もなくなって、前回以上の気持ちをつくるのが難しくなったっていうことが大きな理由です。チャンピオンのまま引退するという僕のわがままを聞いてくださった山下会長には本当に感謝しています。17年間プロ生活させてもらって、自分の思っていたようなボクシング人生ではなかったかもしれないんですけど、僕が思っていた以上のボクシング人生をおくれたんじゃないかと思っています。ボクシングという最高のスポーツに僕を導いてくれた父親に、そしていつもそばで支えてくれた家族、スタッフ、友達、そして何よりもいつでも暖かい声援で僕を迎え入れてくれたファンの方々に心より感謝しています。ボクサー長谷川穂積は今日で終わるんですけど、これから一人の人として長谷川穂積の挑戦は続くのでこれからもよろしくお願いします」。
山下正人会長
会見後囲み取材に応じた真正ジムの山下正人会長は「決めていたことやから、とりあえず今日は涙涙ではなくて良かったです。これまでも色々あったし、順風満帆でなかったからね。ジムを興したときは世界チャンピオンやのに公園で練習したりもあったからね。でも、それがあったから強くなれたんやろうし。なんせ長谷川は一番努力する選手。今でもジムで一番練習するからな。長谷川穂積は努力の人。寂しさ半分、ホッとした半分やね」と心境を語った。
17年間お疲れ様でした。