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[試合後談話]2016.11.11

無敗のホープが登場

プロ9戦目に臨んだ元法政大主将の井上
 11日、後楽園ホールで開催された「Earnest Efforts6女子世界戦」のアンダーカードでは、ワールドスポーツジム期待の無敗ランカー、井上岳志(26)と竹迫司登(25)が登場。ともに韓国人選手と戦い、TKO勝ちを収めた。
竹迫は前韓国王者と対戦
 兵役のため返上したという前韓国ミドル級チャンピオン安京俊(24=韓国)とミドル級8回戦で対戦した竹迫は、初回こそ安の右をもらい腰を落とすピンチに陥ったが、右を返して果敢に攻め込むと3回に右のショートをカウンターで浴びせ痛烈なダウンを奪った。最後はなんとか立ち上がった安に連打をまとめ、レフェリーストップによるTKO勝ちを飾り、無傷のKO記録を5に伸ばした。
右のカウンターでダウンを奪った
 試合後、練習で腰を痛めていたなかでの勝利に安堵の表情を見せた竹迫と藤原俊志トレーナーのコンビは、「強い相手をこのコンディションで倒せたこと、加えてこれまでピンチらしい試合もなかったが、耐久力と打ち合う根性を見られたはことは大きい」と収穫を得ていた。
竹迫と藤原トレーナー
 現在OPBF東洋太平洋スーパーウェルター級6位、日本同級11位の竹迫はランクアップも期待されるが、藤原トレーナーは「もう少し経験を積ませ、チャンスがあれば海外でもやりたい」とキャリアアップを優先したいと話した。
距離を意識したと井上
 また、セミファイナルに出場した日本スーパーウェルター級5位、OPBFウェルター級9位の井上は、6戦5勝(4KO)1敗と強打を誇るイ・チャンホ(韓国)とウェルター級8回戦で対決。フットワークと力強い右を武器に初回からペースを掴んだ井上は、2回に連打でダウンを奪うと、その後も右を効かせイをKO寸前にまで追い込んだ。粘りを見せゴングに救われたイだが、ダメージは大きくインターバル中にギブアップ。井上が2回終了TKO勝ちを収め、戦績を9戦8勝(4KO)1分にした。
来年は飛躍の年にしたい!
 大きなダメージもなく試合を終えた井上は、「課題は多いがKOで勝てて嬉しい」と喜び、すでに決まっている1月14日の次戦、元OPBF&日本ウェルター級チャンピオン渡部あきのり(角海老宝石)との対戦に向け抱負を語った。「渡部選手とは何度もスパーリングをしているので互いに手の内は分かっている。必ず勝って来年を挑戦の年にしたい」。