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[会見]2016.10.27

日本で再出発!早ければ年内に復帰戦

兄の興毅氏とライセンスを手に喜ぶ和毅
 26日に日本ボクシングコミッション(JBC)からライセンスが再発行された元WBO世界バンタム級王者の亀田和毅(25)が27日、新たな所属先の協栄ジムで金平桂一郎会長、亀田プロモーション社長の長男・興毅氏が同席のもと会見を開いた。
27日の会見に和毅が登場
 亀田兄弟は、すでに引退している次男・大毅氏の13年12月に行われた世界戦を発端とする問題でJBCからライセンスを剥奪され、国内での試合ができない状況にあり活躍の場を海外に移していた。3兄弟でただ一人現役の3男・和毅は先月に入り日本復帰を希望し、かつて長男・興毅氏と大毅氏が所属していた協栄ジムが受け入れ先となった。
15日の再起戦は1回KO勝ち
 約3年ぶりに日本のリングへの復帰が叶った亀田は「ありがとうございます。今はホッとしています。一日でも早く日本のリングに上がりたい」と感謝の言葉を述べた。金平会長も「極力早く、みんながオッと思うような試合を組みたい」とし、国内復帰戦が年内の世界挑戦になることも否定しなかった。
和毅はこの3年間はプラスに考えていると
 また兄の興毅氏は、単身海外に渡りボクシングを続けてきた弟に「いつか日本で再び戦うことを目指し、和毅はすべて一人でやってきた。3年間苦しい時間だったと思う。兄として申し訳ない」と詫び、「長いトンネルからようやく抜け出せた。これが新たなスタート」と門出を祝った。
ホッとしていると和毅
 今後は階級を上げたスーパーバンタム級で世界を目指すとする和毅は「どの団体でもチャンスがあればいつでもどこにでも行くが、一番はこの階級でもっとも強いドネア(現WBO王者ノニト・ドネア/米 ※5階級制覇王者)とやりたい。全世界で認められる選手になりたい」と話し、興毅氏も「まずはグスマン(IBF王者ジョナタン・グズマン/ドミニカ共和国)が面白いと思う。怖いパンチがあるけどね。どこかのベルトを獲ればドネアもやってくれるかもしれない」と青写真を描いた。
注目の日本復帰戦はいつ誰と
 協栄ジム所属となった和毅だが、しばらくは生活の場であるメキシコ、そして練習環境が整ったラスベガスが拠点となる。はたして日本での復帰戦はいつ、誰となるのか――。海外で逞しく成長した姿が見られる日を楽しみにしたい。