ボクシングモバイルニュース
[試合後談話]2016.10.22

関西の技巧派と弾丸小僧が激戦

激しく打ち合った
 22日の後楽園ホールで開催された「最強後楽園ミリオンマッチ」、ライトフライ級8回戦、同級1位久田哲也(32=ハラダ)と同級2位の山口隼人(27=TEAM10CONUT)が対戦。前日計量で両者ともにKO宣言が出たが――。
3度目の最強後楽園、初勝利
 初回、山口が距離を取りながら右ストレートを好打し先手を取る。山口は次のラウンドも右フックで久田の腰を沈めるが、久田はジリジリと距離を詰めてボディで体力を削りにかかった。その後、久田がプレスをかけて左フックを軸に攻勢をかけると山口はロープを背にする場面が増えていく。5ラウンド終了後に両者ともヒッテイングでカットするが久田は回転のある連打で山口を追い込んだ。7ラウンド、久田が攻勢を続けたところで山口陣営からタオルが投入された。
リラックスしてできた
 初のタイトル挑戦権を手にした久田は「右カウンターが少し効いたが冷静に対処したらチャンスがくると思っていた。東京で勝ちたかったので本当にうれしい」と白い歯を見せた。「得意の左フックを入れたが相手は倒れなかった。力んでしまってコンビネーションも出なく良いところがなかった」と反省の弁を述べた久田だったが「白浜で走り込み合宿をしてきたので最後まで疲れなかった」と胸を張った。来年、日本王者である拳四朗(BMB)へアタックすることが濃厚な久田は「完璧なチャンピオンではないと思うのでチャンスはある」と意気込んだ。
タオル投入は仕方ない
 一方、序盤はペースを握るも久田のテクニックに屈してしまった山口は「攻撃がワンパターンになってしまい途中から読まれてしまった。相手の左フック、右クロスが強くて反応が鈍ってしまった」と敗因を語った。
採点表