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[前日計量]2016.10.10

圧倒的暴力vs新進気鋭、どっちが強い

左:勅使河原 右:赤穂
 明日11日、後楽園ホールで開催される「ダイナマイトパンチVol.102」のメインで争われる54.0kg契約10回戦、元東洋太平洋スーパーフライ級王者で現日本バンタム級2位の赤穂亮(30=横浜光)対"恐怖のノーランカー"勅使河原弘晶(26=輪島功一スポーツ)の前日計量が都内の日本ボクシングコミッション事務局で行われた。
リング上でのフェイスオフ
 先に到着した赤穂に遅れること40分。2時過ぎに姿を現した勅使河原を一瞥し、待ちかねた様子で秤の上に乗った赤穂はリミットの54.0kgでパス。直前までサウナで水抜きをしていたという勅使河原も同じ体重でクリアした。
世界挑戦経験者の赤穂
 心理戦で先制された形となった赤穂だが、イラつきを抑え明日の意気込みを語った。「コンディションはバッチリ!相手の印象については特にないね。俺はもっと強い奴とやってきたし。かといって油断もなく、世界戦なみに練習をしてきたつもり。ノンタイトルだけどジムやスタッフが盛り上げてくれたのでその期待に応えたい。まあ、向こうは色々と言っているけど、明日の試合を見てくれれば分かりますよ」。
恐怖のノーランカー勅使河原
 一方、過去16戦すべてリミットで計量をクリアしているとトリビアを明かしたのは勅使河原。水抜きの影響で頬はかなりこけていたが、今回はバンタム級(53.5kg)より500g余裕があるため、いつもより楽だったと笑顔を見せた。向かい合った赤穂については「前回、試合告知のためにリングで対面した時より怖かった(笑)」と恐れつつも、「気合が入っているのが分かったので、こっちもやる気になった」とスイッチオン。ノーランクから一気に日本ランキング上位を狙うビッグチャンスに向けて、「ピンチになる場面はあると思うが、その時に自分がどうするのか楽しみ。自分の潜在能力、持てるもの全てを引き出し、見ているみんなに強さを証明したい。100%の自信がある」と気を吐き、明日の対決を心待ちにした。
高橋と武田の決着戦も楽しみ
 また、セミで行われる54.1kg契約8回戦では13年の4回戦時代に対戦し判定で引き分けた、14年全日本バンタム級新人王の高橋竜平(26=横浜光)と15年全日本同級新人王の武田航(22=角海老宝石)が再戦。高橋は100gアンダー、武田はリミットで計量をクリアし健闘を誓った。
新人王対決、決着なるか