ボクシングモバイルニュース
[試合後談話]2016.9.14

強烈な左ボディーにタイの新鋭が悶絶

渡邉の左ボディが突き刺さる
 14日(水)の後楽園ホールで開催された「ホープフルファイト23」のメインイベントは、WBOアジア・パシフィック・スーパーフェザー級王座決定戦、WBOアジア・パシフィック同級1位(日本フェザー級4位)渡邉卓也(27=青木)とWBOアジア・パシフィック同級6位アミン・ソー・ワンモー(30=タイ)が激突した。
渡邉が勝ち残った。
 初回は静かな立ち上がりとなったが2ラウンド、渡邉はワンツー、さらに左ボディで動きを止めたがアミンの右フックで腰を落としてしまいクリンチで逃れられてしまった。しかし、3ラウンドからはボディにパンチを集め優勢に試合を進めた。中盤以降は渡邉がロープに詰めて連打で攻め立てるとアミンは防戦一方。6ラウンド、渡邉が容赦なくパンチを打ち込むとダメージを重ねたアミンを見てようやくレフェリーが試合を止めた。
下半身の使い方を課題に挙げた
 ベルトを肩にかけ会見に臨んだ渡邉は「左のガードを意識していたのにもらってしまった。少し焦りはしたが、その後は冷静に戦うことができた」と試合を振り返った。7月から前WBA世界スーパーフェザー級王者、内山高志(36=ワタナベ)をはじめ数々の名選手を指導している土居進フィジカルトレーナーの元で週2~3回のペースでトレーニングを行っているという渡邉は「想像以上にキツい。すぐには効果が出ないと思うがすごく良い練習ができている」と語った。今後に関して「ベルトを獲ったが上に行くためにチャンスが広がれば良い。また日本タイトルにも挑戦してみたい」と3度目となる日本王座挑戦にも意欲を示した。さらに前日、初回KO勝ちを収めた日本フェザー級5位坂晃典(24=仲里)が試合後に名前を挙げたという問いには「僕の名前を挙げてくれるのはうれしいですね」と目を輝かせた。
渡邉はスピードがあった
 一方、2ラウンドのチャンスを生かすことができず敗れ去ったアミンは「ボディは見た目ほど効いていない。機会があればまた戦いたい」と強気のコメントを残した。