[前日計量]2016.9.9
一撃必殺の王者に関西のベテランが挑戦
左:尾川 右:松下
明日、約1ヶ月半ぶりに後楽園ホールで開催されるボクシングの興行は「第553回ダイナミックグローブ」でスタート切る。メインイベント、日本スーパーフェザー級タイトルマッチ、王者尾川堅一(28=帝拳)と同級1位松下拳斗(35=千里馬神戸)の前日計量が都内の日本ボクシングコミッション事務局で行われた。両者は決戦に向けて意気込みを口にした。
守る意識はない
今回が2度目の防衛戦となる尾川は100gアンダーの58.8kgで一発クリア。王者になり8ヶ月が経過した尾川は「落ち着いて練習ができるようになった。ただ勝てば良いというわけではない。相手は何かしら作戦を立ててくるだろうけどキャリアなんて関係ないと叩き潰すだけ」とKO防衛に自信を見せた。「お客さんを喜ばせるためにも最初から飛ばしていく。倒すのではなく倒し切る」と力強く必勝宣言した。
いつもと違う試合をする
時間をかけてゆっくり減量したという松下は100gアンダーの58.8kgでパス。これが6度目のタイトル挑戦となる松下は「今まではテクニックにこだわりすぎた。それではタイトルを獲れないと思った。テーマは自分超え」とメンタルを強化してきたとコメント。尾川の試合映像はまったく観ていないという松下は「出たとこ勝負でいく。距離を保ちつつ、自分の技術を信頼してアグレッシブに攻める」と悲願のベルト奪取を誓った。