[試合後談話]2016.7.25
ランカー初挑戦で殊勲
荒木がジャブで弾く
25日に後楽園ホールで開催された「角海老ボクシング」の第3試合、スーパーフェザー級8回戦で日本同級9位、緒方勇希(32=角海老宝石)とこれが日本ランク初挑戦になる荒木貴裕(29=極東)が対戦した。
冷静な試合運びをみせた
序盤、荒木がジャブから右ストレートをクリーンヒットさせ主導権を握るが、緒方も左フックを好打して対抗。両者ともに決定打は少なかったが、荒木が試合全般を通して有効打でポイントを稼いだ。接戦となった勝敗の行方は判定へ。1~3ポイント差で荒木が支持され、見事ランキングを奪う結果となった。
大きなチャンスをものにした
4月からの再起戦を白星で飾るとともにランキング入りを濃厚とした荒木は「自分より格上の相手だったので、綿密に計画を立てて最後まで集中力を切らさずにできた。メキシコに2ヶ月修業した際に学んだジャブが良く出た」と白い歯を見せた。所属する極東ジムとしては久しぶりの日本ランカー誕生となりそう。荒木は「光栄なことです。歴史のあるジムなので自分が引っ張っていきたい。ここからがスタートです」とさらなる高みを目指すと誓った。
かつて世界スーパーフェザー級王者の沼田義明をはじめ数々のチャンピオンを誕生させ、昭和初頭に創設された最古参の極東ジムは元日本フェザー級1位佐久間政勝氏以来、約28年ぶりの日本ランカー誕生となりそうだ。