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[発表会見]2016.7.18

井上尚弥のV3戦が決定

V3戦は3位ペッチバンボーンと
 WBO世界スーパーフライ級王者、井上尚弥(23=大橋)の3度目の防衛戦が決まった。17日に都内のホテルで会見が開かれ、井上は9月4日(日)の神奈川・スカイアリーナ座間で同級3位ペッチバンボーン・コーキャットジム(タイ)を迎えることが発表された。なお、試合の模様は当日フジテレビ系列で放送予定。
日本で5戦しているペッチバンボーン
 ペッチバンボーンは、1位の前王者オマール・ナルバエス(アルゼンチン)、2位で元IBF世界同級王者ゾラニ・テテ(南アフリカ)がオファーを蹴り決まった挑戦者で、日本では5戦して4敗と強豪といったイメージはあまりない。だが、黒星の多くはキャリア最初の頃のもので、直近の敗戦は12年9月の現WBA世界スーパーフライ級王者の河野公平(ワタナベ)、13年9月の現WBA世界同級2位の石田匠(井岡)戦の2試合のみ。ここ3年は16連勝と好成績を残している。戦績は46戦38勝(KO18)7敗1分。
大橋会長は序盤KOに期待
 この試合をマッチメイクした大橋秀行会長は、来るべきビッグマッチを控える井上に「早ければ1~2ラウンドにいっちゃうんじゃないのかな」と圧倒的なKOを期待。これに井上も「地元の座間で世界戦ができることでいつも以上に力が入る」と意気込み、4戦目の13年8月に当時の日本ライトフライ級王者で現WBA世界同級王者の田口良一(ワタナベ)から初タイトルを奪取した同会場での試合を楽しみにした。
アンダーでは弟・拓真、五輪メダリスト清水聡も出場
 会見後の囲み取材では、階級を上げ9月10日の米国イングルウッドでWBC世界スーパーフライ級王者カルロス・クアドラス(帝拳)に挑戦する軽量級最強の ローマン・ゴンサレス(ニカラグア)にも触れた。井上は、これまで対戦が期待されていたゴンサレスが勝った場合と前置きした上で、互いのタイミング的に来春頃の統一戦を希望。そのためにも、今回はインパクトのある内容で強さをアピールしたいと気合を入れた。
兄弟で必勝を誓う
 前回の試合で痛めた右拳は、6月の段階で振りぬいても問題がないまで回復。ただしフルで打てばまた痛めると危惧し、今回の試合は7~8割程度に抑えて臨むとしたが、「それでもスピードとタイミングさえ合えば倒せる」と王者として絶対的な自信を示した。