[試合後会見]2016.7.12
岩佐亮佑、再起3戦目
岩佐のアッパーが火を吹いた
12日(火)、後楽園ホールで開催された「ダイナミックグローブLegendo Fight4」のメインイベントは、56.0kg契約10回戦、IBF世界スーパーバンタム級8位岩佐亮佑(26=セレス)がIBF世界フェザー級12位のパトムシット・パトムポトン(タイ)を迎えて再起3戦目を行った。前日計量で「打たせずに打つ美しいボクシングをする」と語った岩佐が序盤からキレのある動きをみせた。
完膚なきまでに倒した
サウスポー同士の一戦は岩佐がジワジワとプレッシャーをかけて左ストレートでペースを握ると2ラウンド、強烈な左ボディブローを放つとパトムシットは一瞬の間を置いてダウン。3ラウンドになるとロープに詰めて左アッパーで再びダウンを奪った。なんとか立ち上がったパトムシットだが再度ダウン。最後もボディに左アッパーを決めて10カウントを聞かせた。岩佐がこれまでKO負けのない世界ランカーを4度倒して世界をアピールした。
もっと試してみたいこともあったと岩佐
顔にかすり傷一つなく控室に戻ってきた岩佐は「ボディにパンチが当たってリズムが変わり早い回に倒すことができた。サウスポー相手だとボディが有効なのは前回の試合でわかったので練習してきたパンチが出た」と冷静に試合を分析。「後半、グロッキーにさせてからKOするのが理想。ただ4度ダウンを取ることができたし、世界ランカー相手に良い試合ができたのではないか」と自身の出来に合格点を与えた。20日(水)に行われるIBF世界スーパーバンタム級タイトル戦(和氣慎吾対ジョナタン・グスマン戦)、9月16日(金)に行われるWBC同級タイトル戦(ウーゴ・ルイス対長谷川穂積戦)を現地観戦に行く予定だという岩佐は「チャンスがきたらいつでもアタックしたい」と2度目の世界再挑戦へ気を吐いた。
セレス小林会長と
岩佐のKO勝利を見守ったセレス小林会長は「左アッパーから返しの右ボディが出たのが良かった。チャンスが来たら次戦にでも世界を狙わせたい」と世界再挑戦にGOサインを出した。
言葉少なく…。
一方、初のノックアウト負けとなったパトムシットは「最初にもらったボディが最後まで効いてしまった。3ラウンドからは記憶がない。岩佐はパンチがあるので世界を獲るのではないか」とショックを隠し切れない表情をみせた。