[ニュース]2016.6.18
ボクシングと大東亜
昭和の過渡期を描いた作品
1950年台から1960年代前半にかけて日本ではかつてないボクシングブームが巻き起こり、テレビでは週に10本以上のプロボクシング中継があった。最高視聴率は96%!この戦後復興期のプロボクシング興行の舞台裏で見果てぬアジアへの夢を託して集った男達の実像に迫る、「もうひとつの昭和史」ともいえるノンフィクション作品、『ボクシングと大東亜~東洋選手権と戦後アジア外交』(四六判上製320ページ/本体2200円+税)が今月22日に発売される。著者の乗松優氏が関係者の証言や資料をもとに、大戦中100万人以上が犠牲となったフィリピンとの国交回復をめぐる葛藤と交流の軌跡を描いた力作だ。