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[ニュース]2010.10.17

V・クリチコが大差判定でV5

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 16日、ドイツのハンブルグで行われたWBC世界ヘビー級タイトルマッチ、王者ビタリ・クリチコ(ウクライナ)対挑戦者で元WBO王者のシャノン・ブリッグス(米)の12回戦は、クリチコが一方的な判定勝ちを収めた。クリチコは2年前に王座を獲得後、5度目の防衛に成功。
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 90パーセントのKO率を誇るクリチコと、1ラウンドKOを30回記録しているブリッグス。まずは序盤の攻防が注目されたが、主導権を握ったのはクリチコだった。初回からパワフルな右を決めて試合をリード。その後も左ジャブと右ストレートをヒットして毎回、ポイントを重ねた。5回、7回、9回、10回には挑戦者をグロッギー状態に追い込むなど、試合はワンサイドに。タフネスに定評のあるブリッグスもその都度粘りを見せたが、最後まで逆転のチャンスは訪れなかった。
 採点は二者が120対107、一者が120対105と超一方的だった。39歳のクリチコは43戦41勝(38KO)2敗。38歳のブリッグスは59戦51勝(45KO)6敗1分1無効試合。ヘビー級におけるアメリカ勢の世界戦連敗は15、挑戦も14連敗となった。

 アンダーカードに出場した前WBO世界クルーザー級暫定王者オラ・アフォラビ(英)は、サンドロ・シプロシュビリ(グルジア/トルコ)に3対0の大差判定勝ち。また、WBA世界ヘビー級4位のサレクサンデル・ユスティノフ(ロシア)はオエツァン・セティンカヤ(トルコ)に2回TKO勝ちを収めている。ユスティノフは22戦全勝(17KO)。