[試合後談話]2016.6.9
ランカーが次々に登場
岩井大の復帰戦
9日に後楽園ホールで開催された「ダイヤモンドグローブ」のアンダーカードでは日本ランカーが登場し。熱戦の数々が繰り広げられた。セミファイナルは58.0kg契約8回戦、日本スーパーフェザー級10位岩井大(27=三迫)が昨年8月にOPBF王座決定戦に出場して以来となる再起戦。日本ランカー初挑戦の林崎智嘉志(28=八王子中屋)を迎えた。
ランカー撃破に闘志を燃やす林崎が右ストレートを繰り出してペースを掴もうとするが、ディフェンスに自信のある岩井は冷静に回避しコンビネーションを決めた。林崎は打たれながらも前に出たが、3ラウンドに岩井の右ストレートが直撃すると崩れ落ちるように倒れ、セコンドからタオルが投入された。
ワンパンチで決めた
再起に成功した岩井は「最後は右がテンプルに入った。今回の試合は常に頭を振ることと打ち終わりに気を付けた。練習してしてきたことをしっかり出せた」と冷静に振り返った。これまでで一番減量が上手くいき、最近伸びしろを感じているという岩井は「今後はフェザー級で戦っていきたい。タイトル戦線に絡んでいけたら」と2度目となる王座挑戦でベルトを狙うと胸を張った。
左:松山 右:永田
第4試合はスーパーライト級8回戦、同級3位の松山和樹(31=山上)と同級11位永田大士(26=三迫)によるサバイバルマッチ。初回、左ストレートを決めて上々の立ち上がりを見せたサウスポー永田だったが、松山も相手の打ち終わりに右ストレート・左フックをヒットさせて反撃。激しいポイント争いとなったが最終8ラウンド、永田の右フックのカウンターが炸裂。うつぶせに倒れた松山を見てレフェリーはノーカウントで試合を止めた。
無敗をキープした永田
上位ランカーを破った永田は「相手の気持ちが強かったが、序盤からプレスをかける作戦だった。どんな展開になっても最後のラウンドは前に出ようと決めていた。(フィニッシュとなった)右フックは手応えがあった」と激闘を繰り広げたライバルに敬意を表しながら試合の感想を口にした。アマチュア時代、現日本スーパーライト級王者の岡田博喜(26=角海老宝石)に敗れている永田は「岡田君に負けたのがキッカケでボクシングを続けている。ただ自分は選ぶ立場ではないので決められた試合を勝ち続けていく」と確かな足取りで歩みを進める。
松山VS永田の採点表