ボクシングモバイルニュース
[試合速報]2016.5.8

波乱の幕開けコロシアム

井上浩樹
 アンダーカードの充実がファン心理をくすぐる5.8ボクシングフェス。ダブル世界戦の会場となったら有明コロシアムでは、注目を集め始めた大橋ジムの3選手が登場。東洋太平洋スーパーフライ級チャンピオン井上拓真の2度目の防衛戦をはじめ、バンタム級に主戦場を移した松本亮、そして井上兄弟の従兄弟でアマ5冠の井上浩樹がリングにあがった。
※試合結果を押すと結果が表示されます。
井上浩樹
 ビッグアンダーカードの初陣を切った井上浩樹 は控え室に戻ると「ボディは狙っていたが、相手の懐が深くて焦ってしまっていた。今回は計量後のリカバリーが上手くいかなかったのかもしれない。もう少し長いラウンド試合がしたかった。今回の内容には納得いっていない。日本や東洋太平洋王座を狙いたいがまだまだ経験不足。気持ちが弱いところがあるので井上兄弟を見習っていきたい」と1ラウンド決着にも気を引き締めた。
ロペス!喜び全開!
 精彩を欠いたとはいえ、デビュー以来危なげなく勝ち星を積み重ねてきた松本亮にノックアウトで初黒星をつけたビクトル・ロペス(メキシコ)は「大変タフな試合だった。日本に来て試合をすることが夢だったので5ラウンドでノックアウトで勝つことができてとても幸せ。セコンドから右のロングフックに気をつけろという指示が出てそれが役立った。世界ランキングに入るかはまだわからないが次の試合に繋げていけたらと思う」と控え室に戻ると興奮覚めやまない様子で「節制と練習のおかげで私は6ラウンドで勝つことができた。日本で楽しく過ごすことができた。ビバ!メヒコ!」と喜びの会見を終えた。  
松本亮、初黒星
 一方、松本亮は会見には姿を見せず。代わって記者団の質問にこたえた大橋秀行会長は「今日の松本は体調がよくなかった。精神的なショックもある」と説明した。
井上拓真
 プロとしての実戦経験を積み重ねるごとに安定感が増してきた井上拓真。2ラウンドTKO勝利に笑顔を見せると「意識していた倒したあとの詰めがスムーズに出来た。まとめる時に手数を出せたので、あれを無心でできたことはよく良かったと思う。 ただ、初回は少し硬かった。2回にしっかり倒そうと思っていた。 練習のペースは一緒に練習をしている兄と同じ。試合前に(松本)亮が負けた動揺は正直少しあったが、気持ちを切り替えた。 これでひと段落がついたので(母の日として)母に食事をご馳走したいと思う」と兄でWBO世界チャンピオンの尚弥にバトンをつないだ。
タンボレシ
 ランキング5位の挑戦者、タンボレシは控え室に戻ると「井上は強かったが倒されたパンチはタイミングによるものだ。スピードはあったがパンチはない。ただ、これまで戦ってきた中では一番強かった」と話した。