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[ニュース]2016.4.21

日本最新ランク、岩渕が引退

岩渕真也
 21日、4月度の日本最新ランキングが発表され、バンタム級、ライト級、ミドル級で王座獲得に成功した益田健太郎(新日本木村)、荒川仁人(ワタナベ)、西田光(川崎新田)の名前が新チャンピオンとして刻まれたほか、2月の東洋太平洋スーパーライト級王座決定戦に破れた元日本同級王者の岩渕真也(草加有沢)がランキングから外れ、岩渕は自身のブログで引退を表明した。
2/11のリベラ戦
 岩渕は2月11日に後楽園ホールでフィリピンのサウスポー、アル・リベラと空位の王座を争うも、序盤から劣勢に陥り、リベラの攻撃を跳ね返せないまま4回に2度のダウンを喫した。その後、立て直しを図るも正面からの被弾によりダメージを重ね、最後はレフェリーストップにより7回TKO負けとなった。
小原との激闘
 試合後は進退の明言を避けていた岩渕だが、18日付けのブログで引退を表明。肉体の限界とともに心の中で小さくなっていた闘志も完全に消えたと明かし、悔いなくプロ・アマ15年のボクシング人生にピリオドを打つことができたと綴った。続けて「本当に幸せな現役生活でした」とファンやこれまで支えてくれた人たちに感謝し、今後はボクシングで培った経験、知識を活かし、パーソナルトレーナーとして頂点を目指すと誓った。
華のあるサウスポー選手だった
 生涯戦績は32戦26勝(22KO)6敗。デビューから6年後の2010年にバイク事故により右膝後十字および右手親指靭帯を断裂し、現役最後まで後遺症に悩まされたが、フィジカルを鍛え上げ12年に日本王座を獲得すると3度の防衛に成功した。返上後は東洋太平洋に照準を合わせ、13年に金民旭(韓国)、14年に小原佳太(三迫)、そして2月にアル・リベラと3度の挑戦に失敗したが、事故からの黒星はこの3戦のみ。技術とパワーを合わせ持ち、常にスーパーライト級戦線を賑わせてきた。
日本戴冠の和宇慶勇二戦