ボクシングモバイルニュース
[ニュース]2016.2.25

映画「夢の間の世の中」

多くの協会関係者が集まった
 元プロボクサー袴田巌さんの釈放後の姿を描いたドキュメンタリー映画「袴田巌 夢の間の世の中」(金聖雄監督)が完成、今月27日(土)の公開に先立ち、25日に東京・後楽園ホール展示場でボクシング協会関係者に向けた試写会が開かれた。
中央が金監督
 映画は冤罪により48年と想像を絶する時間を奪われた袴田さんの開放後から1年半、延べ70日間を追い続けたもので、拘禁症のダメージを抱えながら人々と接するうちに少しずつ日常を取り戻す日々を淡々と記録したもの。当初は妄想の世界に逃避するしかなく、徘徊や妄言を繰り返していた袴田さんだが、後半は時折笑顔を見せるなど表情にも変化が現われる。このまま平穏に日々をおくられることを祈るばかりだが、袴田さんの再審はいまだ行われず身分は死刑囚のまま。前作で同じ冤罪事件の狭山事件を取り上げ映画を製作した金監督は「こんなにも温かい眼差しをおくる人が事件を起こすはずがない。一人でも多くの方に袴田さんを知ってもらいたい」と語り、支援の輪を呼びかけた。
27日公開