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[試合後談話]2016.1.28

熱き魂のぶつかり合い

熱戦となった長谷川と石井
 28日、後楽園ホールで開催された「DANGAN152 ルーキーズトーナメント」は10試合行われ、壮絶なKO決着やダウンシーンが多く観られ会場は熱気に包まれた。
うれしいジム初勝利
 第5試合に行われたライト級4回戦は、K&Wジム初陣となる長谷川晃平(20=K&W)が出場、アマチュア経験のある石井龍輝(18=船橋ドラゴン)と対戦した。初回、サウスポー石井がスピードを生かしてテンポの良いパンチを入れてペースを掌握。劣勢の長谷川は2ラウンド、距離を詰めて反撃を開始。左ボディで動きを止めるとロープに詰めて連打でレフェリーストップを呼び込んだ。
 ジム初となる初陣を飾った長谷川は「ジム初の試合でプレッシャーはあったが勝ててうれしい」とホッとした表情。新井史朗会長は「1ラウンドが終わって想像以上に強いなと思ったが、ポイントを取られてもグイグイ前に出ていこうという作戦が功を奏した。忘れない試合となった」と愛弟子と喜びを分かち合った。
 第10試合はライトフライ級4回戦、富岡哲也(20=REBOOT)と中谷潤人(18=M・T)の期待のルーキー同士による注目の一戦。初回から鋭いパンチの交換となったが、サウスポー中谷の左ストレートがヒット、富岡の右目上を切り裂いた。しかし、中谷は偶然のバッティングで頭部をカット。両者とも一瞬の飛び込みから緊張感のある展開が続いたが、3ラウンドに中谷が左ストレートを振り抜くと痛烈なダウンを演出し、レフェリーはカウント途中で試合を止めた。
 はじめて頭部を負傷したという中谷は「はじめての経験で少し焦ってしまったが、自分の得意な距離で戦うことができた」と冷静に試合を振り返り、「相手も名前のある選手なのは知っていたのでこれで中谷潤人と少しでも覚えてもらえると思う。これからも期待に応えるような試合をしたい」と18歳の若武者は声を弾ませた。
これで4戦全勝の中谷