[防衛戦発表]2016.1.19
木村はロペスを迎撃
木村は山中とW世界戦
WBC世界ライトフライ級王者、木村悠(32=帝拳)の初防衛戦が3月4日、6位のガニガン・ロペス(34=メキシコ)を相手に島津アリーナ京都(京都府立体育館)で行われることになった。ジムメートのWBC世界バンタム級王者、山中慎介(33)とのダブル世界戦となる木村は「相手はパンチがあるのでもらわないように気をつけ、打たせずに打つ自分のボクシングを貫きたい」とベルト死守を誓った。
※3月4日(金)、午後5時から7時45分まで、第一試合から木村対ロペス戦までをCS日テレジータスで生中継の予定。
木村は自然体で
山中とともに登壇した木村は初防衛戦にも力んだ様子はなく、ときに笑顔を浮かべて会見に臨んだ。「初防衛戦という意識はなく、目の前の試合にベストを尽くして勝つだけ。全力を尽くして(メインの山中に)いいバトンを渡したい」と殊勝に語った。話が挑戦者のロペスに及ぶと表情を引き締め「バランスがよくてスタイリッシュな選手。打たせずに打つ自分のスタイルを貫きたい」と意気込みを口にした。サウスポーとはプロで3戦して2勝1敗だが「戦略を立てやすい」と歓迎の様子だ。現在、ライトフライ級にはWBAの田口良一(ワタナベ)、IBFの八重樫東(大橋)と国内に他団体王者がいるだけに、存在感を示しておきたいところでもある。木村も「ほかのふたりに負けないよう、いい試合をしてアピールしたい」と決意を語った。
2007年4月7日、新井田vs高山のアンダーカードに登場したガニガン・ロペス
挑戦者のロペスは03年8月にデビューした13年選手で、ルーキー時代には来日して新井田豊(横浜光=元WBA世界ミニマム級王者)のスパーリング・パートナーを務めたこともあり、後楽園ホールのリングに上がった経験も持っている。世界ランクの常連でもあるが、大事なところで星を落としてきたため大舞台に上がる機会がなかったが、昨年7月に初めてペドロ・ゲバラ(メキシコ)に挑戦。その試合では敗れたが、10月には4回TKO勝ちで再起を果たしている。サウスポーの技巧派強打者で戦績は32戦26勝(17KO)6敗。
映像で戦いぶりをチェックした木村は「日本人と違うリズムがあるけれど、テンポは速くないので戦いにくさはないと思う。スイッチもするらしいので対策をたてる」と話した。
たくましく感じた木村悠
昨年11月の戴冠後もサラリーマンとして営業職にある木村は「アマ時代もプロになってからも京都で試合をしたことはないけれど、出張だと思ってベルトを持って行く」と話して周囲の笑いを誘った。