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[公開練習]2016.1.8

強い村田をアピール

田中トレーナーとのミット打ち
 1月30日(土)に中華人民共和国上海市での第9戦が決まった村田諒太(29=帝拳)が8日、都内の所属で練習を公開。前回の米国ラスベガス戦で下がり気味だった重心を修正し、ストロングスタイルの"新生"村田をアピールした。
※試合の模様はフジテレビで放送予定、現在調整中。
村田が中国市場を開拓
 対戦相手はWBCスペイン語圏ミドル級王者ガストン・アレハンドロ・ベガ(32=亜)。戦績35戦24勝(10KO)10敗1分。会見で田中繊大トレーナーは「元気があって、振り回してくるタイプ」と分析し、「巻き込まれて怪我をしないようにしたい」と警戒したが、「練習で出来ていることが出せれば問題はない」とコメント。また、帝拳プロモーション浜田剛史代表は世界タイトルに向けて準備段階に入る試合と位置づけた。
攻める姿勢を見せる
 プロで8戦を経験し、気持ちの面で金メダリストの実績やプロ全勝の立場を守る自分がいたと振り返った村田は、「男らしくない思いがどこかにあった。それが試合にも出ていたと思う。これからは多少のリスクも背負い、重心を前に攻める姿勢を出したい」と決意。プロの実績で勝負するという意味で「リスタート」を誓った。
スパーは1Rで相手が棄権
 練習ではメキシコから呼び寄せた29戦のキャリアを誇るパートナーを相手に2ラウンドのスパーリングを披露するはずであったが、プロテクター越しに村田の右ストレート、左ボディが効いてしまい、1ラウンドでギブアップ。その後は田中トレーナーとのミット打ち、サンドバックでたっぷりと汗を流した。
ここからが本当のスタート!
 年末年始を返上して練習に打ち込んできた村田は、30日の試合が終わったあとに遅い正月を迎えたいと笑顔で話し、世界タイトルに向けての勝負の年に気持ちを奮い立たせていた。