[試合後会見]2015.12.27
京都で天王山
京都で激闘
京都の大山崎町体育館で27日、日本ライトフライ級タイトルマッチが行われ43戦目で初の王座に就いた堀川謙一(35=SFマキ)がプロ5戦の同級1位・拳四朗(23=BMB)を迎えて激闘を繰り広げた。
若きホープが戴冠
試合は序盤から拳がジャブでペースを掌握。堀川もフェイントを使い前に出ると左右のフックを繰り出す。愚直に前に出る堀川に時折ペースを乱される場面もあったが拳が持ち前のバランスを生かしボディワークで局面を打開する。5ラウンド終了時点の途中採点は3者が拳を支持。採点を聞いた堀川は追い足を強め拳を捉えにかかるも単発に終わる。逆にフットワークを使ってヒットアンドアウェイを繰り返す拳は多彩なコンビネーションで試合を有利に進める。そのままのペースで試合終了。拳が判定で初の栄冠を手にした。
採点表
試合後、大勢のファンと記念撮影に収まった拳は「堀川さんは強かったです。あの強い堀川さんから奪ったベルトですから重みも違いますね」と笑顔で語った。「これからもっと練習しないと世界とは言えないので、今日堀川さんから学んだことを生かして上を目指していきます。来年には世界を狙えると良いですね」と先を見据えた。
寺地永会長と
拳の父、寺地永会長は「思っていたより拳のジャブはあたらなかったし、気迫は堀川選手が上でしたね。強かった。まあ、こちらも良いタイミングで右があたっていたけど急所はあたらない感じですね。今日からがスタートだと思っているし、もっともっと経験を積ませて世界を目指します。とりあえずはこのベルトを防衛して経験を積ませていきます」と喜びを語った。
堀川は引退を表明
一方、初防衛に惜敗した堀川は「ボッコボコにされましたね。パンチもスピードもスタミナも全てすごかったです。ペースを先に掴んだ方がこういう試合をするということでしょう。完敗です。これで引退です。また、0から頑張っていきます」とサバサバした表情で改めて引退を表明し会見を終えた。