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[試合後会見]2015.12.20

黒木の3度目の防衛戦

九州で女子世界戦
 福岡市内の九電記念体育館で20日、WBC世界女子ミニフライ級王者の黒木優子(24=YuKO)が3度目の防衛を前IBF世界同級王者のナンシー・フランコ(26=メキシコ)を迎えて行われた。最強挑戦者を迎えた黒木がどのような戦いをみせたのか。
3度目の防衛戦を完勝
 試合は序盤から前IBF世界同級王者のフランコが左右のフックを振るい前に出るところを黒木がカウンターで迎え撃つ展開。頭を下げて猛然と攻めるフランコだが黒木のボディワークについていけず単発になる。黒木はプレスをかけられるも冷静に対処し左カウンターをあてていく。4ラウンド終了時点での途中採点は1者がイーブンをつけたものの2者は黒木を支持。採点を聞いたフランコはさらに前進を強めるもフランコの動きを見切った黒木のカウンターが面白いようにヒット。7ラウンド終了時点での途中は3者ともが黒木を支持。そのまま両者のペースは変わらず終了のゴング。黒木が判定で3度目の防衛を飾った。
黒木優子(24)
 試合後、黒木は「巻き込まれないように考えていたけど巻き込まれてしまった、全て私の責任ですね。楽に戦うことはできたが、自分から攻めきれなかったことがまだまだだと思います。自分のボクシングは出来たけど、目指すボクシングは出来なかったって感じですね。来年は統一戦もやりたいと思っていますが、今のままでは負けてしまいます。練習頑張らないと」と防衛に安堵しながらも課題を挙げ気を引き締めた。
古賀友子会長
 YuKOジムの古賀友子会長は「今までの世界戦の中では今日が1番良かったと思いますね。誘ってカウンターを打つ練習もしていましたし、よく出てました。今日のところは合格です。来年またレベルを上げて統一戦とかもできたら良いと思っています」と喜びを語った。
ナンシー・フランコ(メキシコ)
 一方、悔しい敗戦となったフランコは「一生懸命やったがダメでした。クロキはスピードがはやく捕まえることが出来なかった」とサバサバした様子で語り最後に報道陣へ「グラシアスありがとう」と笑顔で会見を終えた。