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[海外ニュース]2015.12.18

コンセプションが雪辱初防衛

左:マルケス 右:コンセプション
 WBA世界スーパーフライ級暫定王者ルイス・コンセプション(30=パナマ)は17日(日本時間18日)、パナマシティで初防衛戦に臨み、前日計量で失格になった元WBA世界フライ級王者エルナン・マルケス(27=メキシコ)に大差の12回判定勝ちを収めた。この試合はパナマシティで開催されているWBA総会中の「KOドラッグ」イベントのメインとして行われた。
正規王者の河野も観戦
 試合は意外なほどのワンサイドゲームになった。11年4月にダウン応酬のすえ11回TKO負けを喫し、半年後の再戦では初回に3度のダウンを奪われてTKOで返り討ちにあっているコンセプションは、この日は相手の不調にも乗じて着々とポイントを積み重ねた。5回にはダウンも奪ったが、ゴングで追撃を断たれた。その後も一方的に試合を支配したものの過去2度の敗戦が影響してか慎重な戦いぶりを崩すことはなかった。暫定王者のアウトボクシングに強打を封じられたサウスポーのマルケスは右目上からの出血にも悩まされ、顔面も徐々に腫れていった。
採点表
勝負はジャッジの採点に委ねられることになったが、二者が120対107、もうひとりも120対109の大差でコンセプションの手が挙がった。完封で雪辱を果たし、9月に獲得した暫定王座の初防衛を果たしたコンセプションは38戦34勝(24KO)4敗。約10日前に同じサンフェル・プロモーションのジョバンニ・セグラ(メキシコ)の代役が回ってきたマルケスは47戦39勝(28KO)7敗1分。こちらは9月にWBA&WBO世界フライ級王者ファン・フランシスコ・エストラーダ(メキシコ)に挑んで7度のダウンを喫して10回KO負けに続く完敗となった。
左:コラレス 右:ロドリゲス
 前座ではWBA世界スーパーフェザー級暫定王座決定戦が行われ、ヘスリール・コラレス(パナマ)がファン・アントニオ・ロドリゲス(メキシコ)に11回終了TKO勝ちを収めた。24歳のサウスポー、コラレスは21戦19勝(7KO)1敗1無効試合、ロドリゲスは34戦28勝(25KO)6敗。この暫定王座はエマヌエル・ロペス(メキシコ)が剥奪されて空位になっていた。
左:モズリー 右:ロペス
 同じくアンダーカードには元世界3階級制覇王者シェーン・モズリー(米)も出場し、パトリック・ロペス(ベネズエラ/米)に10回TKO勝ちを収めた。2回にダウンを奪ったあと最終10回に3度のダウンを追加して仕事を終えた44歳のモズリーは60戦49勝(41KO)9敗1分1無効試合。37歳のサウスポー、ロペスは29戦23勝(14KO)6敗。また、来日経験もある元WBA世界スーパーフライ級王者のリボリオ・ソリス(ベネズエラ)もリングに上がり、ジョナタン・バアト(比/カシミ)に9回判定勝ちを収めた。2年前、大阪で亀田大毅とのWBA、IBF統一戦を前に計量で失格して王座を失ったソリスは、その後は7連勝(3KO)を収めている。27戦23勝(10KO)3敗1分、サウスポーのバアトは41戦30勝(14KO)7敗4分。