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[試合後会見]2015.12.11

世界王座返り咲きを目指した多田悦子

IBF世界女子ミニフライ級決戦
 神戸市中央体育館で11日、IBF世界女子ミニフライ級王座決定戦が開催された。同級1位の多田悦子(34=真正)と同級5位のカレリー・ロペス(27=メキシコ)が王座を争い激戦を繰り広げた。
多田のキャリアが勝る
 序盤から左ストレートをボディに決める多田が有効打を集める。対して、ロペスは頭を下げ左右の大きなフックを振りながら前に出る。中盤に入ると、突進してくるロペスに左のカウンターをあてる多田が優勢を保つ。後半、足の止まった多田だが、ショートストレートを多彩な角度で決め終始ペースを譲らず。判定で2年半ぶりに王座を獲得。
2年半ぶりの戴冠
 試合後多田は「やってきたことは出せた部分と出せなかった部分がある。メキシカンの遅れてくるパンチだったから右をもらった。でも、正直勝ててホッとしている。12月11日はお世話になっていた人が三年前に亡くなった日で、その人が勝たせてくれたのかもしれません。とりあえず、発言できる位置に戻ってきたのでこれからは女子ボクシングを盛り上げるために色々な場所に出て行って発言して盛り上げたいと思います」と喜びを語った。
負けに納得
 一方のロペスは「判定に不服はない。多田の左ストレートは効いてはいないけど威力はあった。また練習を頑張って多田と再戦したい」とサバサバとした表情で会見を終えた。
採点表