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[試合後談話]2015.11.24

岩佐、再スタート

5ヶ月ぶりとなった岩佐の試合
 24日、後楽園ホールで開催された「ダイナミックグローブ」のセミファイナルはSバンタム級10回戦、IBF世界バンタム級6位・岩佐亮佑(25=セレス)対フィリピンバンタム級13位のローマン・アルシリア(21=フィリピン)が行われた。6月にIBF世界バンタム級暫定王座決定戦に敗れて以来、5ヶ月ぶりの再起戦となる岩佐が復活を遂げることができるのか。
負傷判定勝ちで再起
 序盤から岩佐が左ストレートをクリーンヒットさせて早くも主導権を握った。アルシリアも懸命にパンチを返すものの"イーグルアイ"の異名を持つ岩佐に当てることが出来ない。3回には岩佐のパンチで左目上をカットさせ、試合を優勢に進めたが5回に偶然のバッティングでアルシリアは右目上をカット。試合続行不可能となり岩佐がフルマークの判定勝ちで再起を飾った。
安堵の表情を見せた
 KOとはならなかったが、まずまずの内容で快勝した岩佐は「スッキリしない勝ち方で勘弁してください」と笑顔とはならなかったが、「今日は良い面と悪い面が出た。山中さんの時と同じような負け方だったので、自分のボクシングを見失わないよう心掛けた」と冷静に試合を振り返った。今回はSバンタム級での試合となったが「バンタムにこだわりがあるけど、そうも言ってられない。もう少しやってみてから考える」と今後はSバンタム級も視野に入れて2度目の挑戦を目指す。
第二のチャーリーを見せる
 第3試合では11ヶ月ぶりの試合となった元OPBF・日本Sウェルター級王者のチャーリー太田(34=八王子中屋)がSウェルター級8回戦に出場。ステファン・ゲラワ(24=フィリピン)に開始からボディを中心に攻勢。抵抗を見せたゲラワだが6回にコーナーに詰めて連打で追いつめてダウンするとカウント中にセコンドが棄権を申し出た。
 久しぶりの後楽園ホールのリングとなったチャーリーは「色々と試しながら試合を進めることができた。試合が出来てとにかくうれしい」と満面の笑みを浮かべた。「今は一番下だと思っているので一歩一歩、階段を上るように勝っていくよ。新しいチャーリーを見てほしい」と復活をアピールした。