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[前日計量]2015.11.8

183cm柴田と190cm前原

パワーの前原か、スピードの柴田か
 明日9日(月)、 後楽園ホールで開催される日本&OPBF東洋太平洋ミドル級タイトルマッチの前日計量が都内のJBC局で行われ、2冠王者の柴田明雄(33=ワタナベ)と挑戦者でOPBF同級1位、日本5位の前原太尊・康輝(22=六島)が顔をあわせた。両者の対決は、前回8月の柴田の防衛戦後に前原が挑戦者に名乗りを上げたことで決まった。
自分より背の高い選手と初めて対戦
 先に到着し、挑戦者を待つ形となった柴田は、前原について「特に意識はしていなかったが後輩の左之介(佐々木左之介)がやられているので…、そういった気持ちもある。パンチ力は対応できそうだが、自分より背の高い選手とやるのは初めてなのでその点が気になる」と警戒。それでも「ペースが握れそうなら倒しにいくが、距離が遠いようだと時間がかかるかも。まあ、自分のスピードで出入りができれば問題ないでしょう。サウスポーにも不安はありません」と自信をにじませた。
 「ベルトがなくなった時点で引退」を公言する柴田が2冠をかけるのは、自らを背水の陣に置く意味がある。初防衛戦から2本のベルトとともに王道を歩み続ける柴田は、4度目の防衛戦をクリアし、来年は「世界の格上選手に挑戦する立場で試合がしたい」と話し、それまで負けられないと気を引き締めた。
坊主頭にはタイソンのようにラインを入れた
 柴田の入りから約1時間後に姿を現した前原。ようやく計量となり、柴田はリミットの72.5kg、前原は400gアンダーの72.1kgで一発パスした。前原は前日に散髪し、一度はシルバーに染めたが、自分は挑戦者でかっこつける立場じゃないとバッサリ切ったそうだ。そのため、前回の対面時では身長差に驚いた柴田だが、今回は並んでみてもそれほど変わらないと印象をもらした。
1玉4000円の滋養強壮剤
 計量が終わりホッと一息ついた前原は、水分とバナナで栄養補給。「体調は良い。やることはやってきたので、後は結果を出すだけ」と意気込み、「まずはタイトル、形のあるものを手にしたい。地元に帰ってみんなにベルトを見せたい」と王座一発獲りを誓った。