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[調印式・計量]2015.10.18

4、5階級制覇狙う藤岡

藤岡は3本目のベルト獲得なるか
 明日19日、後楽園ホールで開催されるWBA世界Sフライ級王者・藤岡奈穂子(40=竹原&畑山)対WBC女子アジアSフライ級王者ユー・ヒージョン(35=韓国)のWBO女子世界バンタム級王座決定戦の調印式と計量が18日に都内のJBC事務局で行われ、両者とも落ち着いた表情で万全の状態をアピールした。
藤岡への注目も高い
 WBCミニフライ級、WBA・Sフライ級に続き、バンタム級で日本女子初の3階級制覇を目指す藤岡だが、女子の現状を憂い日本女子エースとしての責任も感じている。先日は自ら先頭に立って女子会を開き、これから女子をどう盛り上げていくかを議論したほどだ。明日の試合を皮切りに、今月と来月だけで5つの女子世界戦が予定されており、藤岡はそのためにも「結果だけではなく、強く印象に残る試合をしてこのあとの世界戦に弾みをつけたい」と話し、自らについても「3階級制覇をはたし、(まだ獲っていないLフライ級、フライ級での)4階級、5階級制覇に向け勢いをつけたい」と意気込んだ。
夫婦でジムを経営する
 キャリア8年のユーは元大学の教職員で、ストレス発散のために始めたボクシングにのめり込んだと言う。戦績は17戦15勝(6KO)2敗で国内タイトルをはじめ、多くの地域タイトルを獲得してきたが、世界挑戦はこれが初。同行したトレーナーのペ・ヨンギルはWBC世界ミニマム級9位の世界ランカーで、ユーの夫でもある。「藤岡は日本で一番強いと聞いている。その選手と世界を争うことができて嬉しい。一生懸命頑張ってチャンピオンになりたい」とコメントし、夫婦二人三脚での世界獲得に意欲を示した。
元気を与えたいと藤岡
 Sフライ級に上げてから減量知らずの藤岡は、今回も増量のために筋力をアップ。「これ以上はもう増えない」と話し、調印式後に行われた計量は、バンタム級リミットの53.5kgを下回る53.0kgでパスし、ユーも400gアンダーでクリアした。バンタムでも力負けしない体を手に入れた藤岡だが、対戦相手を見て「身長が高くリーチもあると思うので出入りで攻めたい。KOを狙います」と持ち前のスピードを重視した。パワーと速さを両立させた明日の藤岡が楽しみだ。
計量前に食事をしてきた!
■検診結果
藤岡奈穂子(T&H)
体重:53.0kg
体温:36.5℃
脈拍:63/min
血圧:139/72mm/Hg
明日、後楽園ホールでゴング!!
ユー・ヒージョン(韓国)
体重:53.1kg
体温:36.7℃
脈拍:67/min
血圧:98/69mm/Hg