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[海外ニュース]2015.10.2

内山戦を希望のフォルトゥナ

ハビエル・フォルトゥナ
 WBA世界スーパーフェザー級レギュラー王者のハビエル・フォルトゥナ(26=ドミニカ共和国)の陣営が、同じ階級のスーパー王者でもある内山高志(35=ワタナベ)とも対戦に強い興味を示している。
ハビエル・フォルトゥナ
 フォルトゥナのプロモーターを務めるサンプソン・リューコビッツ氏の話としてboxingscene.comが伝えるところによると、レギュラー王者陣営は近い将来の対戦候補として元世界3階級制覇王者のユリオルキス・ガンボア(キューバ/米)の名前を挙げている。ガンボアは昨年6月にテレンス・クロフォード(米)に9回TKO負けを喫したあと11月に再起戦を行ったが、それから11ヵ月のブランクができている。そのためフォルトゥナ陣営はガンボアが130ポンド(スーパーフェザー級)の体重で試合ができるのか懐疑的な様子で、「彼が130ポンドで戦うのを見てから考える」としている。こうした一方、スーパー王者の内山との団体内統一戦にも興味を示している。しかし、かつて一緒に仕事をしたアンセルモ・モレノ(パナマ)が10日前に山中慎介(帝拳)に僅差の判定負けを喫した試合を引き合いに出し、「フォルトゥナを日本に送り込むことはできない。米国でのテレビ放送の問題もある。だから両者にとって中立の米国内であればどこででも戦う。そうすれば誰が最強の130ポンドなのか分かる」と話している。
 フォルトゥナは11歳でボクシングを始め、世界ジュニア選手権に出場するなどアマチュアを経て09年3月にプロ転向。12年12月にWBA世界フェザー級暫定王座を獲得し、翌年の初防衛戦を前に計量で失格して王座を失ったのを機にスーパーフェザー級に転向。今年5月、内山がスーパー王者に昇格して空位になったレギュラー王座をブライアン・バスケス(コスタリカ)と争って判定勝ち、2階級制覇を成し遂げた。9月には元五輪戦士のカルロス・イバン・ベラスケス(プエルトリコ/米)に10回TKO勝ちを収めて初防衛を果たしている。身長165センチの比較的小柄なサウスポーのボクサーファイターで、戦績は31戦29勝(21KO)1分1無効試合。