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[一夜明け会見]2015.9.23

山中、次はパヤノを希望

激闘から一夜明け
 バンタム級最強を決める大一番で、元WBA世界同級スーパー王者のアンセルモ・モレノ(30=パナマ)を接戦の末に判定で下し、9度目の防衛に成功したWBC世界バンタム級王者の山中慎介(32=帝拳)が一夜明けた23日、都内の所属ジムで会見を開いた。
次戦は海外で統一戦を希望
 元々、顔が腫れにくい体質で腫れもダメージもほとんどなく会見に臨んだ山中は「5ラウンド以降、モレノが前に出てきたので、足を使いながらジャブを出そうと思ったら手数が減ってしまい、ややモレノのペースになっているなと思った。ただ勝負の分かれ目になった10ラウンドにポイントを取れたのが大きかった」と試合を振り返り、「今まで8ラウンドで負けていることがなかったので、その中で競り勝てたことが良い経験になった」と今後の戦いに自信を深めた。相手のモレノについて「もっと距離から軽いジャブをテンポよく打ってくるのかと予想していたが、強いジャブを打ってきた。それと独特の距離感と合わせてくるパンチが上手かった」と評した山中は、「次はパヤノと試合がしてみたい」とモレノを倒しスーパー王者となったファン・カルロス・パヤノ(30=ドミニカ)との王座統一戦を希望した。
浜田代表も前向き
 帝拳プロモーション浜田剛史代表は「予想通り厳しい戦い。9ラウンドに勝負に出たところを逆にパンチをもらい、普通なら力が出なくなるところをもう一度10ラウンドに勝負にいけるところが山中の強さ。紙一重の勝負だったがよく勝ち残ってくれた」と語り、「本人も海外で勝負したいと言っているしできたら行かせてあげたい。(山中が希望する)パヤノも候補の一人」と前向きに考える意向を示した。
次は三浦だ!
 会見終了後、練習のためジムに現れた三浦隆司(31)と遭遇。昨日の試合の祝福をすると笑顔を見せ、11月にラスベガスで防衛戦を控える三浦にバトンタッチした。