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[調印式&会見]2015.9.20

山中「左を当てる」

フェイスオフ
 WBC世界バンタム級タイトルマッチの調印式と会見、ルール・ミーティングが20日、都内のホテルで行われた。黒と赤を基調としたジャージ姿の王者、山中慎介(32=帝拳)は9度目の防衛戦を前に「そう簡単にパンチが当たる相手ではないが、それでも左を当ててみせる」と強気の構えを崩さなかった。これに対し青いキャップに黒いジャケット姿の挑戦者、V12の実績を持つ元WBAスーパー王者のアンセルモ・モレノ(30=パナマ)も「タフな試合になるだろうが、勝つための練習を積んできた」と自信をみせた。試合は22日(火)、東京・大田区総合体育館で行われる。 ※山中対モレノは22日午後7時から日本テレビ系で生中継の予定。
山中は黒
 調印式に続いて行われたグローブ・チェックでは山中に黒、モレノに青の日本製8オンス・グローブが用意されたが、モレノは「私に幸運をもたらす色」として、山中と同じ黒のグローブを選択した。その流れで行われた会見で山中は「常に相手を想定し、いい練習ができた。体調がいいので試合が楽しみ。簡単にパンチが当たるとは思っていないが、左を当ててみせる。周囲の期待にも応えたいし、自分が勝つ。モレノはチャンピオンではないがトップの選手。それに勝つことで自分がバンタム級のトップだと思われたい」と意気込みを語った。特に高揚した様子もみせず、精神的にも落ち着いている印象を与えた。これを後押しするように帝拳ジムの浜田剛史代表は「山中もモレノも絶好調。神の左と神の目、最高の試合になると思う。前半は山中の左が当たらない可能性もあるが、空振りも想定内」と話した。
モレノは青を拒否
 これに対しモレノは「山中はKOを狙って左だけでなく右も様々な角度から繰り出してくると思う。タフな試合になると思うが、それを勝ち抜くだけの練習をパナマでやってきた。この試合は私にとっても極めて重要なもので、山中に勝ってグレートなチャンピオンといわれたい」と抱負を口にした。こちらもほとんど無表情のまま興奮した様子もなく、比較的淡々と話した。
調印完了
 戦績は山中が25戦23勝(17KO)2分、モレノは39戦35勝(12KO)3敗1分。オンラインカジノoddschecker.comのオッズは依然として9対2で山中有利が続いており、モレノの勝利には4.5倍の配当がついている。明日21日午後には計量が行われ、22日の夜7時過ぎにゴングが鳴る予定だ
神の左は炸裂するのか