[試合後談話]2015.9.6
岩渕、初回にダウンも
岩渕、よもやのダウン
元日本Sライト級王者の岩渕真也(30=草加有沢)が、5日の後楽園ホールで元OPBF東洋太平洋同級王者のロメオ・ジャコサレム(27=比)と対戦した。現OPBF同級9位のジャコサレムは、4年前にWBA世界Sフェザー級王者の内山高志(35=ワタナベ)のスパーリングパートナーを務めていただけあり、実力はピカいち。初回から岩渕のタイミングを外すと、ラウンド終盤には詰める岩渕に右のショートを合わせダウンを奪った。
ストップの寸前
初回、上体をバネのように使い攻守の切り替えに長けたジャコサレムの右のショートがカウンターで入り、ダウンを喫した岩渕だったが、2回からペースを上げると、3回にはパワーファイトが爆発。連打でまくし立てロープダウンを奪うと、グロッキー状態のジャコサレムに左右をまとめ、最後は右フック一閃。逆転のTKO勝ちを収めた岩渕は、リング上でOPBF王座挑戦に意欲を示した。
再浮上を目指して
まさかのダウンに「怖いと思っていたパンチだっただけにヒヤッとした」と振り返った岩渕。控え室には試合をリングサイドで見守った、埼玉・花咲徳栄高等学校の先輩・内山高志が訪れ、「よくやった」と祝福されると、「嬉しい。パワーをもらえました」と喜び写真に収まった。今月は前回の3位から5位に下がったOPBFランクだが、これで再び上がることも予想され、2度目のOPBFタイトル挑戦に向け、「一つでも上にあがるように頑張るだけだが、早く挑みたい」と気持ちを高めた。