[試合後談話]2015.9.6
福原、節目にKO勝ち!
福原の左フックがめりこむ
元日本Sバンタム級王者で現日本フェザー級1位の福原力也(36=ワタナベ)が、5日の後楽園ホールで40戦目のリングに立ち、日本Sフェザー級5位の中川祐輔(30=市野)を相手に7回KO勝ちした。
豪快なスリーノックダウンで勝利
中川は昨年11月、福原の同門で当時の日本Sフェザー級3位・梅津宏治(38=ワタナベ)からランキングを奪取。この試合を含め4連勝中と勢いにのるが、試合は福原の左ジャブと右クロスが開始から冴えた。中川も冷静に詰めると上下の打ち分けからストレートを上に返し、激しい主導権争いが続いたが、4回に福原が誘い込んでの左フックで立て続けに2度のダウンを奪うと、終了間際に右クロスでフィニッシュ。中川を3度倒した福原が、会心のKO勝ちを収めた。
試合後の福原
12月で37歳の誕生日を迎える古豪は、興奮冷めやらぬ様子も夏場のコンディション作りに苦労したと振り返り、「不用意なパンチをふらってしまった。40戦やってもボクシングは難しい」と反省の弁。それでも「ここまでよくやってこられた」と自身を労い、今後については「1位といえども(タイトルは)簡単にはいかない。会長と相談して決める」と話した。
福原の去就やいかに
06年6月に日本Sバンタム級王座から陥落後、今年3月の日本王座戦を含め、これまで階級を上げ3度のタイトル挑戦に失敗した福原。15年間の現役生活は怪我との戦いでもあったが、もう一花咲く姿を望むのは、ファンだけではないはずだ。