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[試合後会見]2015.8.10

竹中、2度目の挑戦は…

右ストレート一閃
 昨年10月に天笠尚(山上)が保持していたOPBF東洋太平洋フェザー級王座に挑戦するも最終12回に左フックで逆転TKO負けした竹中亮(30=三迫)が、10日の後楽園ホールで現王者のビンビン・ルフィーノ(33=比)に挑んだ。無念の敗戦から10ヶ月、2度目のチャンスを得た竹中は、様子見の初回を過ぎるとサウスポー王者に対し強烈な左フック、右ストレートで襲い掛かった。
2Rのダウンパンチ
 前日、初回の計量で1kgオーバー(2回目でパス)したルフィーノは、コンディションが悪いのか中々ペースが上がらず、2回に左フックで腰を落とすと右ストレートでキャンバスに崩れた。2度目のダウンこそ拒んだが、3回以降も竹中の右を浴び続けると5回に左ボディで体を曲げ、最後は右のカウンターで轟沈。レフェリーがカウントなしで試合を止め、新チャンピオンが誕生した。
初防衛に失敗したルフィーノ
 しばらくして起き上がったルフィーノは、力なくリングを後に。控え室では茫然自失といった状態で、「ベルトを失うのは辛い。コンディションも良くなかった」と答えるのが精一杯だった。
三迫ジムは現役2人目の王者誕生
 一方、ファンの期待に見事応えた竹中は、4回に拳を痛めるアクシデントはあったものの、他のダメージはほとんどなく、ボディからストレートを軸に冷静に作戦を遂行できたとニンマリ。前回の敗戦ではくさっていた時期もあったが、「俺が終わる場所はここじゃない」と奮起したことも明かし、「B級デビューから7年、正直いってここまで長かった。でも辛い思いをしたからこそ今があるし、この間に僕を応援し続けてくれた人やジムには感謝の言葉しかない」と頭を下げた。最後に新王者は、「誰の挑戦でも受けたい。まだまだ伸びると感じているし、もっと強くなり上を目指します」とさらなる目標を掲げた。
おめでとう竹中良