[試合後会見]2015.8.9
柴田vs秋山、結末は…
右ストレートが好調の柴田
OPBF東洋太平洋&ミドル級2冠王者・柴田明雄(33=ワタナベ)が、日本1位、OPBF7位・秋山泰幸(35=ヨネクラ)を迎え、8日の後楽園ホールでOPBF4度目、日本3度目の防衛戦に臨んだ。この対戦は当初3月に行われる予定だったが秋山の負傷により延期となっていた。
タイトル初挑戦の秋山は立ち上がりの固さを突かれ右ストレートを直撃されたが、3回あたりに力みが取れるとジリジリと距離を潰し、左ボディから左右に繋げ、4回には左フックで柴田の体勢を崩した。
タイトル初挑戦の秋山は立ち上がりの固さを突かれ右ストレートを直撃されたが、3回あたりに力みが取れるとジリジリと距離を潰し、左ボディから左右に繋げ、4回には左フックで柴田の体勢を崩した。
採点表
4回までの途中採点は39-37、40-36、40-36と王者にリードを許したが、以降もカウンターに怯まず前に出ると左の強打を効かし王者を焦らせた。しかし、柴田の右は的確に挑戦者の左顔面を捉え視界を潰す。秋山はベルトへの執念を見せ続けたが左目は大きく腫れ、8回のジャッジを聞くことはなかった。
それでも笑顔も見せた
10月で36歳の誕生日を迎える秋山は、最初で最後のチャンスとして臨んだ挑戦が失敗に終わり肩を落とした。8回のレフェリーストップは止む無し。王者のパンチを見切れなかった未熟さを敗因にあげ、「悔いが残る」と答えた。
太尊の大きさにびっくり
一方、王者の控え室には観戦に来ていたOPBF1位、日本7位のサウスポー、前原太尊・康輝(22=六島)が訪れ挑戦者に名乗りを上げると、柴田も「サウスポーは大好き。決まればしっかりと戦いたい」と対戦に前向きだった。
柴田陣営
また、試合中は応援に駆けつけた同門のWBA世界Sフェザー級王者・内山高志(35)の声もよく聞こえていたと話し、「側にいるだけで心強い。ベルトを巻いている間に一歩でも近づきたい」と気持ちを新たに先を見据えた。