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[試合後談話]2015.8.7

タイトルに前進したのは

石本は右アッパーが冴えた
 現日本Sバンタム級王者の小國以載(角海老宝石)に昨年12月の決定戦で僅差判定負けした5位の石本康隆(33=帝拳)と、小國の初防衛戦で引き分けた1位の古橋岳也(27=川崎新田)が、タイトル再挑戦を懸け7日の後楽園ホールで激突!フルラウンドの熱戦を繰り広げた。
ノーサイド
 立ち上がりから技巧派の石本と鋭くジャブを差し合い、石本の右ストレートに対し、右クロスを好打した古橋だが、石本の左右のカウンターが上回ると先手が取りずらくなってしまった。中盤、流れを変えたい古橋は接近戦に活路を開こうと圧力を強めるが、石本が勢いを巧みに削いでは切れのある右ストレートを打ち込み、また要所で右アッパーを決めた。7回にホールディングの減点を課せられた石本だが、最終8回は勝負に出た古橋と真っ向から打ち合い判定3-0で勝利。サバイバルマッチを制し、タイトル挑戦に向け再び前進した。
古橋、明日は見えたか
 敗れた古橋は試合後、中盤まで機能した左には手応えを掴んでいたが、そこからのコンビネーション、攻撃パターンの少なさを反省。逆に石本の攻撃の厚みを称えた。
石本、明日をつかむぞ
 一方、中盤の攻勢で決めきれず、力不足を課題に挙げた石本だが、後がない中でタイトルに繋がったと喜び、「まだまだ伸び代はあると思う。(挑戦が)決まればビシッと獲ります!」と言葉を強めた。