ボクシングモバイルニュース
[試合後談話]2015.8.7

西田vs淵上、2度目の対決

西田の左がめり込む
 7日、後楽園ホール開催の「ホープフル・ファイト19」のセミでは、昨年3月にミドル級王座次期挑戦者決定戦を争った同級3位・西田光(27=川崎新田)と同級5位・淵上誠(32=八王子中屋)が再び対峙。前回は判定3-0で勝ち上がった西田の圧力に対し、序盤のサウスポーの淵上はジャブで鼻先を押さえると左に強弱をつけて捌き続けた。
福地レフェリーが試合を止めた
 だが4回に西田がペースを上げると、淵上も手数で応戦する展開となったが徐々に追い込まれ、ヒッティングで左目上をカット。続く5回には右ストレートを連続で被弾してしまい、これで動きが止まった2分過ぎに連打を浴び、最後は右を直撃されたところでレフェリーが割って入った。
序盤の動きが良かっただけに…
 序盤の攻勢で主導権を握りつつあった淵上だが、接近戦でのボディで相手を崩せなかったこと、そして最後のストップについて「ダメージがないものの見栄えが悪かった」と悔やんだ。再起初戦はもちろんのこと、今年に入り勝ち星が減ったジムの現状に、「なんとしても自分が勝たなければ」との思いも強かった。それだけに現役続行については「今は何も考えられない」と答えるのが やっとだった。
これからは内容にもこだわりたいと西田
 一方、立ち上がりの悪さに反省点を残した西田だが、前回よりも明確な結果が出せたことについては素直に喜んだ。上位ランカー対決を制し、タイトル再挑戦に向け大きく前進した西田は、明日行われるOPBF東洋太平洋&日本ミドル級タイトルマッチ、2冠王者・柴田明雄(33=ワタナベ)対挑戦者・秋山泰幸(35=ヨネクラ)の勝者とぶつかる可能性が高く、「柴田さん、秋山さんのどちらになってもしっかりと準備をしたい」と闘志を燃やした。