ボクシングモバイルニュース
[試合後談話]2015.8.3

右カウンターが炸裂!

左:大村 右:藤中
 2011年全日本ウェルター級新人王で、現在は日本ウェルター級7位藤中周作(29=金子)が2日、後楽園ホール「アンタッチャブル ファイト23」セミファイナルで大村朋之(34=イマオカ)と拳を交えた。前回3月の試合で久しぶりにKO勝利を飾った藤中の強打が爆発するのか、それとも今回で5度目の日本ランカー挑戦とランク取りに執念を見せる大村が勝つのか――。衝撃のKO決着に会場内はどよめいた…。
4度目の初回KOは自己最短
 ゴングと同時に中間距離でパンチの交換をした両者だったが、大村の左フックに藤中の右カウンターが炸裂。大村はゆっくりと前のめりに倒れた。何とか立ち上がった大村だったが、足元に力が入らない中、藤中の左フックが決まり再度ダウンを奪いKO勝ちした。
右に手応えあり!
 「最初に奪った右ストレートは手応え十分だった。相手が効いているのがわかったから倒しにいった」と試合を冷静に振り返った藤中。新人王時代は喧嘩のようなボクシングで強引になぎ倒せたが、A級に上がりそれができなくなり、「何故倒せなくなったんだ」と自問自答を繰り返していた。そんな中、スパーリング中にあることに気づき、それを試合で出せるようになり劇的にボクシングが変わったそうだ。「新人王の頃ように試合間隔がない方が調子が良いのかもしれない」ともおどけた藤中。「ランカーともドンドン試合がしたいし、いつでも倒せるスタイルを完成させたい」とこれからの抱負を語った藤中は、最後に「自分を高めたい」と会心のKOにも決して驕ることなく、前を見据えていた。