[試合後談話]2015.7.30
荒谷がランカー撃破!
荒谷の狙いすました右
30日(木)、後楽園ホールで行われたオープン8回戦でA級昇格初戦、初のランカー挑戦となった荒谷龍人(27=KG大和)が、今回が復帰3戦目となったOPBF東洋太平洋フェザー級3位、日本同級7位の高山和徳(33=野口)を判定で破り殊勲をあげた。
5R、高山がダウン
荒谷は初回からジャブで組み立て積極的に右ストレートで攻めると、序盤のうちに距離を支配。3回に高山の右を効かされ腰を落とす場面もあったが、決して深追いはせず冷静に試合を進めた。すると5回、右のオーバーハンドで追う高山に右のショートを決めダウンを先制。ここからさらに圧力を強めた高山に対し、荒谷は集中力を切らすことなく大振りのパンチをかわし続け、最終ラウンドは連打を打ち込み勝利を確実なものにした。ジャッジは割れたが、2者の支持を受けた荒谷が2-0の判定勝ちを収め、高山の日本とOPBFランキングを奪取した。
この敗戦を糧に浮上できるか
昨年11月に3年のブランクを経てジムを移籍し復帰した元トップコンテンダーは、「正直言ってモチベーションは上がらなかったが、それは言い訳。勝たなきゃ意味がないし、そんなことは分かっていたのに展開を変えられなかった。自分の気持ちの問題です。(出直し?)今は何も考えられない」とまさかのつまずきに肩を落とした。
KG大和ジムを世界一にしたい!
一方、片渕剛太会長と喜びに沸く荒谷は、「会長と基礎を見つめなおし、しっかりとした土台ができたことで自信がつきました。ダウンを奪った右も練習で繰り返したパンチ。ラウンド中はセコンドの声を冷静に聞くことができたし、スタミナにも不安はなかった」と声を弾ませ試合を振り返った。「今まではガードも無視し好きにやってきましたが、ようやくスタイルが見えてきた。ここからがスタートです」。デビュー6年目にして大きく開花した荒谷。今後の伸びしろにも期待が持てそうだ。