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[試合後談話]2015.7.8

公務員ボクサーの再デビュー

10年ぶりのリングコール
 7日、後楽園ホールで行われた4回戦では、埼玉・新座市職員の公務員ボクサー、新座宏(33=フラッシュ赤羽)が05年11月のデビュー戦以来、10年ぶりにリングへと復帰した。
激しい打ち合い
 一度はライセンスを返還した新座だが、もう一度リングに立ちたい一心で時間を作り練習を再開。昨年9月に再度プロテストを受け合格した。公務員の兼職は原則的に認めていられないため、市長にかけあい出場の許可を得ると、再デビューは市のPRも兼ねてリングネーム(本名/渡辺宏)を変更。この日は新座市長を始めとする多くの職員が応援に駆けつけた。
トランクス
 試合は、今年3月のデビュー戦で2回KO勝ちしたサウスポーの松澤拳(24=宮田)と対戦。左ストレートで先に仕掛けられたが、新座は上手く反応し右を返した。だが、3回に左からの返しの右フックを浴びダウン。そのまま最終4回のレフェリーストップへと結びつき、二足のわらじを履く新座の挑戦は失敗に終わった。
挑戦は続く
 「10年ぶりの実戦で少し体が硬くなっていたが、強振せずに的確なパンチを集めることを心がけた」と試合後に話した新座。ダウンは「スパーリングも含めて初めて。決して油断した訳じゃないが、倒されたパンチは分からなかった」と悔しがり、「市をPRするためにも勝たなきゃダメ。本当に悔しい。市長が許してくれるならもう一度リングに立ちたい」と雪辱に燃えた。