[試合後談話]2015.6.7
12年新人王MVPが復活!
齊藤vs中野
12年の全日本新人王Sフライ級優勝、東日本に続くMVPに輝いた元日本同級12位・齊藤裕太(27=花形)が7日、神奈川・茅ヶ崎市民総合体育館のリングで日本バンタム級7位・中野敬太(KG大和)に挑み、判定で破る金星を挙げた。
一進一退の攻防が続いた
齊藤は新人王戦後の初戦で濱田修士(小熊→REBOOT)に僅差判定で敗れランキングから転落。再起戦も負傷ドローに終わり、1年のブランクを経て昨年、北澤ジムから花形ジムに移籍した。しかし、2度のランカー挑戦に恵まれながら結果を残せず、今回が背水の陣での再起戦だった。
気持ちで押し切った齊藤
ここ数年、キレのある右ストレートを武器に調子を上げている中野との対戦は、齊藤が気持ちを前面に出し、スピードとテクニックで上回る中野を攻め立て、僅差ながらジャッジ2者の支持を受け判定勝ちを飾った。
ランカーとしての次戦に注目
これで日本ランキングへの返り咲きを確実にした齊藤だが、喜びよりもトンネルを抜け出した安堵感が勝っていた。「中野選手は途中で心が折れそうになるくらい強かった。今日は気持ちで勝ちました。目標は日本タイトルですが、まずは一戦一戦を大事にしていきます」。挫折を味わった齊藤の更なる奮闘に期待したい。