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[ニュース]2015.5.26

河野、敵は自分自身

25日のワタナベジムで
 WBA世界スーパーフライ級王者・河野公平(34=ワタナベ)が、7月以降にアメリカで予定されている世界3階級制覇王者・亀田興毅(28=国内ライセンス失効)との指名試合に向け、22日に1週間の米国視察から帰国。25日には帰国後初のスパーリングを行い、好調さをアピールした。
LAは刺激的だった
 「初の海外戦に向け、時差ぼけがどの程度影響するかを確認しておきたかったのですが、次の日にはもう大丈夫でしたね」。予行演習の意味合いが大きかったと話す河野は、現地ではロサンゼルスのワイルドカードジムに出入りし、マニー・パッキャオ(比)など名だたる王者を指導するフレディ・ローチにもミットを持ってもらったそうだ。「まさかローチに指導を受けるとは思っていなかったのですが、腰の入れ方などちょっとしたことを教わりました」と話し、サウスポー相手のスパーリングではローチ直伝のカウンターを当てるなど成果を披露した。
早速スパーを開始
 LAでは16日に行われたゴロフキンとロマゴンのダブル世界戦も観戦し、1万2000人の会場にも度肝を抜かれた。「何から何まで凄かった。現地を知っているのそうじゃないのとは大違い。行って良かった」と刺激を受けた。次で40戦目を迎える河野は「2000年にデビューして15年。ここまで長くやるような選手じゃなかったのに4度も世界挑戦をやらせてもらった。負けたら終わりだと思っているし、今は少しでも長くチャンピオンでいたい。亀田どうこうじゃなく、敵は自分自身。注目されるのは嬉しいが、正式発表があるまでは無心で練習に打ち込みたい」と心境を明かした。
色々試したいと高橋トレーナー
 現在は両陣営の代理人が交渉を進め、条件面の詰めを残すのみ。渡辺均会長も時期と開催地は未定としながらも、7月か8月、米国で定期的に開催される興行の中に組まれるだろうと明かした。昨年から二転三転した交渉もそろそろ決着をつけそうだ。
初の海外戦に向け、心身ともに充実