[公開練習]2015.5.19
岩佐、不安とワクワク
セレス会長とのミット打ち
6月13日(日本時間14日)に英国ブリストルでIBF世界バンタム級暫定王座決定戦に出場する同級3位の岩佐亮佑(25=セレス)が19日、千葉・柏市の所属ジムで公開練習を行った。陣営は岩佐と同じ左構えの同級4位リー・ハスキンズ(31=英)対策として、フィリピンから2人のサウスポー選手を招き、順調な調整を続けていた。
調整に自信
練習前の会見で岩佐は、まず「一日の練習の重みを感じている」と現在の心境を話し、ハスキンズの地元と敵地での試合については、「不安とワクワクがハーフ・ハーフ。前半はしっかりとポイントを取り、後半はアグレッシブに攻めていきたい。判定では難しいと思うので圧倒したい。(ベルトを含めて)勝って得るものは大きい」と意気込んだ。
IBFの当日計量も問題なし
今回は早い時期からコンディションを整えたおかげで、いつもは減量に苦しむバンタム級もリミットの53.5kgまで残り3kgと順調そのもの。来月6日の渡英までに日本できっちりと仕上げる考えだ。
ガブタンとのスパー
スパーリングは元世界ランカーで現東洋太平洋スーパーフライ級13位、戦績26戦19勝(10KO)4敗3分のダイアー・ガブタン(26)と4ラウンドを行った。攻撃的なガブタンに対し、岩佐もプレッシャーを掛けながらしっかりとガードしては攻撃に移り、タイミングの良い左ストレートをヒットさせた。その後は小林昭司会長とのミット打ちで攻撃パターンを入念にチェックし、たっぷりと汗を流した。今後はフィリピン人選手に加え、渡英までにスピードのあるアマチュア選手とスパーリングを行う予定だ。
日本の高いレベルも証明したい
岩佐を10年以上指導する小林会長は、「相手はハメドのような動きをするトリッキーな選手で、かつサウスポー同士なだけに右の使い方が重要になってくるが、岩佐は元々右効き。左が当たらなくても強い右で勝負ができる。ここ数年で精神的にも強くなった」と愛弟子の成長に自信の言葉。また、「東洋までなら間違いなく獲ると確信していた岩佐が、一発で世界を獲ってくれたらどれだけ嬉しいか。帰りの飛行機は酔い潰れちゃうかも」と大きく期待を寄せた。