[公開練習]2015.5.3
逃げるなよ!田口
2度目の来日に自信
6日に東京・大田区総合体育館で開催されるWBA世界ライトフライ級タイトルマッチ、王者・田口良一(28=ワタナベ)が初防衛の相手として迎える同級14位、元WBA世界ミニマム級王者のクワンタイ・シッモーセン(30=タイ)が3日、都内のジムで練習を公開した。
同王座は2度目の挑戦
クワンタイは、前回13年9月の来日で井岡一翔(井岡)の保持していたWBA世界ライトフライ級王座に挑戦し、7回に左ボディからのフックを合わされキャンバスに沈んでいる。
2階級制覇を誓う
2度目の来日とあってリラックスした表情で会見に臨んだクワンタイは、「コンディションはとても良い」と笑顔で語り、減量も残り3ポンド(約1.3kg)と順調をアピール。「前回は初めての海外戦で緊張した。今回は2ヶ月間しっかりと練習を重ね、スパーリングも120ラウンドを行ってきた。ハートもずっと強くなっている。緊張がない分、今回は自信がある」と意気込んだ。
回転とパンチ力で勝負!
53戦49勝(26KO)3敗1分の豊富なキャリアと初防衛の苦しみも知るクワンタイは、「田口にはプレッシャーがあるはず。そこを突きたい」と早くも王者に心理戦を仕掛けた。また、「スピードでは劣るが、パンチ力は私の方が上。前に出てくる選手はやりやすい」と打ち合いを望み、「80%の確立でKO、20%は判定勝ち。どちらにしても100%私が勝つ!逃げるなよ田口」と強気に発言したが、その一方で田口の強くて可愛い"ツヨカワ"の愛称に、クワンタイは強くてハンサムの"ツヨハン"で対抗し、報道陣の笑いを誘う気さくな一面も見せた。
汗もたっぷりかき、減量は問題なし
練習は得意とするワンツー、フックのコンビネーションをミット打ちで確認した後、サンドバッグを3分ほど叩いて終わった。石原雄大トレーナーは、「調子は良さそうですね。たしかにパンチ力には気をつけたいが、打ち合えば一回り大きい田口の方が先に当たると思う」と自信を示し、「序盤は距離を取るように指示するつもりですが、田口も打ち合いが好きですからね。試合は噛み合うでしょう」と期待した。明日は都内で予備検診が行われる。
田口、逃げるなよ!