ボクシングモバイルニュース
[試合後談話]2015.4.30

子供達も観戦

試合はー?
 国内外で話題が絶えないスーパーバンタム級。日本チャンピオンの小國以載(角海老宝石)は30日、後楽園ホールに挑戦者でランキング1位の古橋岳也(川崎新田)を迎えて初防衛戦に臨んだ。
 主導権争いが続いた技術戦。好戦的に仕掛けた古橋だったが、チャンピオンを捉えきれず。タイミングを計った小國が左アッパーを随所で見せると超満員の後楽園ホールは大歓声が鳴り響いた。判定はドロー。チャンピオン小國以載が辛うじてベルトを守り抜いた。
小國はドローで防衛成功
 サバザバとした表情で控え室に戻った小國は「4Rの最後にもらったボディが効きましたね。相手も気持ちは強いし、僕のことをよく研究していたと思います。ラウンドごとにセコンドにポイント取れてるか聞いて、8R取りに行って、試合終わった瞬間は最悪ドローかなと思っていました。これからのことはまた考えます」と話して囲み取材を終えた。
小國と子供達
 この日、会場には小國に招待された足立区の児童養護施設クリスマス・ヴィレッジの子供達が観戦に訪れていた。会見後には子供達と記念撮影。守り切ったベルトを披露した。
チーム古橋
 悔し涙をにじませた古橋は「接近戦ばかりでなくもっと長い距離で戦えたらよかった。前半、ポイントは取られていると思ったが気にしないようにした。小國選手はボディ打ちのタイミングが良くポイントを上手くもっていかれた。後半はダウンを取らないと勝てないと思った」と試合を振り返った。「今後は辞めようとは思わない。自分をボクシングを見つめ直したい」と気丈に語ったが、会見を終える頃には、目に熱いものをこみ上げていた。
採点表
 新田会長は「前半、ポイントが思った以上に取られていてえっ?と思ったが…。ボディでポイントを取られたのが敗因。取れるチャンスはあったが…ダウンを取るようなインパクトがほしかった」とコメントを残した。