[公開練習]2015.4.27
田口、120%の自信!
V1戦に向けて練習を公開
5月6日(水)の東京・大田区総合体育館での初防衛戦まであと10日と迫った27日、WBA世界ライトフライ級王者の田口良一(28=ワタナベ)が都内の所属ジムで練習を公開した。
練習前の会見
田口に挑むは、13年9月に井岡一翔(井岡)が保持していた同王座に挑戦した同級14位のクワンタイ・シッモーセン(30=タイ)。井岡には7回にボディで崩されKO負けしたが、前半まではカウンター狙いで井岡を苦しめた。元WBA世界ミニマム級王者でもあり、53戦49勝(26KO)3敗1分と抱負なキャリアも持つ。
挑戦者は井岡と対戦したクワンタイ
元世界王者を迎えてのV1戦にも田口は「八重樫選手(八重樫東=大橋)や同門の木村(木村隼人)、佐藤洋輝などと濃密なスパーリングを100ラウンド以上やってきた。初防衛のプレッシャーも今のところはないし、いつも通りの試合をするだけ。上下の打ち分けで切り崩していきたい。勝つ自信は120%!」と意気込み、石原雄大トレーナーも「距離が近くなって打ち合いが増えると思うが、十分な対策を取ってきた。前に出る気持ちを見せていければ問題なく勝てる」と後押しした。
スポーツカーがほしいと田口
渡辺均会長は、ジム生え抜きの田口を雑草と表現し「アマチュア出身のエリートとは違い、田口には努力の積み重ねで世界を獲った強さがある。まだまだ成長しているし心配はしていない」と期待をかけた。これに田口も「プロである以上、盛り上がる試合を見せたい。どんどん攻めてチャンスがあればKOを狙いたい」と応え、初防衛後は自動車免許の取得を希望。さらにご褒美として青のスポーツカーをねだると、渡部会長は「現役の間は控えたほうが」と諭したが、「どうしてもと言うなら国産の小型車ぐらいなら…」と困り顔で話し、取材陣の笑いを誘った。
仁平とのスパーリング
会見後は同門の仁平宗忍(21)と2ラウンドのスパーリングを行い、フットワークと反応の良さで勢いを封じ、相手にボクシングをさせない上手さを見せた。また、石原トレーナーとのミット打ちでは、磨きをかけたというコンビネーションを打ち込み、軽量級とは思えない快音を響かせ好調をアピールした。
田口らしさでいざV1戦へ!
あと3kgと減量も順調に進める田口は、最後に「世界奪取後に寿司を食べて歯が欠け、そこが虫歯になりつい最近まで治療を受けていた」とお粗末なエピソードを自ら明かし、初防衛にもまったく気負いを感じさせなかった。