[公開練習]2015.4.20
中部に田中恒成あり
田中恒成
プロ5戦目で世界王座奪取に挑むWBA・WBO世界ミニマム級ランキング2位で東洋太平洋王者の田中恒成(19)が20日、名古屋市内の畑中ジムで練習を公開した。
テレビ局2社も駆けつけた会見
5月30日に地元愛知県にあるパークアリーナ小牧で、WBO世界王座決定戦を迎える中部期待の星。昨年4月にプロデビューから6戦目で世界王座に就いた世界二階級制覇王者、井上尚弥(大橋)が持つ日本人最速記録の更新が懸かっている。
対戦相手は、同級1位のフリアン・イエドラス(26=メキシコ)。戦績:25戦24勝(KO13)1敗。
対戦相手は、同級1位のフリアン・イエドラス(26=メキシコ)。戦績:25戦24勝(KO13)1敗。
ダブゴン「ベリーストロング!」
畑中ジムで公開されたスパー初日。今回の対戦相手、イエドラス対策も万全。フィリピンから畑中ジムが招聘したのはWBCアジア・フライ級王者のレイモンド・タブゴンとWBC世界ミニマム級タイトル挑戦経験者のジェフリー・ガレロの二人。この日はダブゴンと2ラウンド、ガレロとは3ラウンドのスパーリングで汗を流した田中。今回が初めてという練習パートナーに「強くて個性的な選手が来てくれたので、いい緊張感を持って準備ができる」。初日ということで"ならし"と距離感を意識したという田中は「少しずついろいろ試した」と話した。
ガレロ「スピード!ベリーグッド」
4500人収容可能な試合会場だがチケット完売間近とあって嬉しい悲鳴をあげる畑中清詞会長は「デビュー戦で世界ランキング6位に勝ってるんだからちょうどいいタイムミング」と日本人最速記録が懸かった5月30日の決戦にも気負いはない。田中も「嫌いな」と表現したフィジカルトレーニングで2ヶ月間みっちり鍛えられてきた愛弟子の挑戦に「プロに入ってフィジカルも強くなったし、原隆二に勝ったことで本人の自信になっているはず」と太鼓判を押した。
ボクシングモバイル
フィリピン人ボクサーの二人はこれから一ヶ月間、田中のスパーリングパートナーとして、日本に滞在する。100から130ラウンドのスパーを予定している。「フィジカルと走り込みをしっかりできたので、これからはスパーで追い込む」と笑顔で話した田中。「相手の左ボディからのアッパーに対応出来るように調整する」とは畑中会長。若武者の成長に注目したい。