ボクシングモバイルニュース
[試合速報]2015.3.28

比国の聖地で5.2の露払い

聖地アラネタコロシアム
 ボクシング大国フィリピンの聖地で知られるアラネタコロシアムで28日、世界王座奪還を目指すノニト・ドネア(比/米)が祖国で6年ぶりに試合を行った。メインでは、WBO世界ライトフライ級王者のドニー・ニエテス(比)も登場。挑戦者にヒルベルト・パーラー(ブラジル)を迎えて防衛戦に臨んだ。両フィリピン人スター選手の競演は、5月2日にフロイド・メイウェザー(米)との歴史的決戦を控えるフィリピンが生んだスーパースター、マニー・パッキャオの露払いを無事果たすことは出来たのかー。
試合後のリング
 「以前のドネアはいるのか」を確認する試合と位置づけて臨んだ122ポンド(スーパーバンタム級)のリング。「パワーは90パーセント。試合の組み立ては50~60パーセント」と2ラウンドで仕留めた試合を振り返ったドネア。試合前の作戦を聞かれると「さっき見たものとは違う」と地元記者の笑いを誘ったのは、父でトレーナーのドネア・シニア。減量苦はあるとしながらも、試合前の心配をよそにスピードとパワーは、全盛期のパフォーマンスを維持することができた。
試合後会見
 インテリジェンスが求められる試合の組み立て方には課題が残るとしたドネア自身だが、6年ぶりに生観戦した母国フィリピンのファンは「ノニト」コールの大歓声とこの日一番の拍手で出迎えた。「次は世界戦ができるレベルにまで戻った。この階級でやりとげるべき仕事が残っているし、この階級が今ベスト」。五階級制覇王者は、ボクシングの聖地からもう一度頂点を目指すことを誓った。
ドニーも笑顔
 スピードと試合運びは7年間世界王座を守ってきた証し。ドニー・ニエテスが見せた安定感のあるボクシング。「マラミンサラマンポ(ありがとう)」とファンに感謝の気持ちを伝えた。次は7月4日に指名挑戦者フランシスコ・ロドリゲス(メキシコ)の挑戦を受けることを明かした。
聖地に新たな歴史
 ドネアとドニーがともにノックアウト勝利を飾った28日のアラネタコロシアム。「スリラー・イン・マニラ」の舞台に新たな歴史が刻み込まれた。
フイリピーノに注目
 さあ、いよいよ5月2日に真打ち登場。マニー・パッキャオの露払いを無事終えたドネアとニエテスに地元ファンからは大きな拍手が贈られた。