ボクシングモバイルニュース
[前日計量]2015.2.26

注目のキャラ立ち対決

両極のキャラ対決
 日本フライ級15位、強面のパンチパーマ山下賢哉(18=古口)とビジュアル系の元日本ランカー、田之岡条(21=小熊)の注目のキャラ立ち対決が明日、後楽園ホールで行われる。現在のところまだキャラ先行の両者だが、山下は14年全日本フライ級新人王、田之岡は13年東日本スーパーフライ級新人王と実力も十分。26日の前日計量に姿を現した両者に意気込みを聞いた。
山下は苦しみながらもクリア
 今回、山下は田之岡が主戦場とするスーパーフライ級に上げての対戦となるが、1回目の計量でリミット52.1kgを900gオーバー。2回目も300gしか落ちず、時間いっぱいの5回目にしてようやくクリアとなった。やつれた表情から一転して笑顔を取り戻した山下は、「つばを吐き続けてなんとかパスしました。体重さえ落ちれば負ける相手じゃない。明日は僕が勝ちます」と強気のコメントを残した。
田之岡はベストコンディション
 一方、15戦目に臨むサウスポー田之岡は、1回目の計量で100gアンダーの52.0kgでパス。これまでは山下同様に減量で苦しんだが、落とし方を変えたおかげで調整も上手くいったと声を弾ませた。「相手は全勝の全日本新人王ですが、僕にもキャリアの自信がある。相手がどんな戦法を取ってこようと、5手、6手先まで読みます」。将棋を得意とする技巧派は続けて、「今回は再起戦ですが、今後タイトルに絡めるかどうかの試合でもある。明日はベストパフォーマンスでリングを自分色に染めます」とこちらはキザなセリフを残し会場を後にした。
 7戦全勝(4KO)の山下と前回のランカー対決で敗れはしたものの、成長著しい田之岡の裏メインとも言える一戦。ランキング上位進出をかけた意地の張り合いが楽しめそうだ。